フライ級。ダーデン14位。
ダーデンはUFC6勝4敗1分。3連勝でランキング入りしていたが、タギル・ウランベコフとブルーノ・シウバに連敗。9月にマット・シュネルの対戦相手欠場に伴い緊急出場(直前で決まったため、バンタム級契約での試合)し、2Rにニンジャチョークで一本勝ちして連敗を止めた。シュネルはこの試合後に引退を表明している。レスリングがバックボーンのグラップラー。33歳。
ミャンマー生まれのヴァンはUFCデビューから3連勝していたが、4戦目のチャールズ・ジョンソン戦で3RKO負けしUFC初黒星。6月には平良達郎戦も組まれていた(マッチメイク変更に伴い実現せず)。こちらも前戦は代役での緊急出場で、9月のUFC306で平良に敗れているエドガル・チャイレスと対戦。カーフキックやバックブローでピンチに陥る場面もあったが、積極的にテイクダウンから仕掛けて判定勝ちし、再起に成功している。パンチが武器のストライカーだが、チャイレス戦では下から積極的に仕掛けてくるチャイレス相手に、果敢にテイクダウンを狙っていき、グラウンド勝負もしていた。フライ級で鶴屋の次に若い23歳。
両者オーソドックス。ヴァンカーフキック。ダーデンは右ボディから左フック。タックルにつなげたダーデン。ケージ際で耐えるヴァンだが、両足を掴むと持ち上げて尻もちを着かせたダーデン。ケージを使って立とうとするヴァン。立った。なおもテイクダウン狙いを続けるヴァン。ヒジで抵抗するが、ダーデン投げてテイクダウン。ボディロックして立たせないようにしているダーデン。座った体勢でヒジで抵抗するヴァン。立ったがダーデンハーフバック。正対してパンチを入れ離れるヴァン。ジャブ、ワンツー、前蹴りと入れるヴァン。どんどん手を出していくヴァン。カーフキック。ダーデンもパンチを返す。アッパー。しかし押されている。ダーデン逃げ気味にタックル。ケージ際でこらえるヴァン。ブラウン肘。ホーン。
テイクダウンしたダーデンだが、打撃のヒットではヴァンか。
2R。ジャブで出るヴァン。ボディ。さらに前蹴り。ペースが早い。左ハイ。キャッチしたダーデンだが引き剥がす。ダーデンタックル。ちょっと距離があり切られたパンチ連打で出るヴァン。またタックルを見せたが切られる。左を入れたヴァン。パンチから前蹴りを入れたヴァン。またタックル。切られたダーデンは引き込み。付き合わず立たせるヴァン。完全に押せ押せのヴァン。どんどん打撃を入れて出る。ダーデンも消耗が見えるが手を出している。しかし被弾が多い。ヴァン右オーバーハンド。ふらつきながらも打ち返すダーデンだが、手数では倍以上ヴァンがリード。またタックル。切られた。バックブローを放ったダーデンだがヒットせず。ヴァンのアッパーがヒット。右フック。ダーデンもパンチを返しているが、打ち終わりにまたヴァンのパンチがヒット。ヴァンもさすがにちょっと疲れたか。ややパンチのスピードが落ちている。ホーン。
2Rヴァン。ダーデン厳しいがギリギリ凌いでいる。
3R。ダーデンのワンツーがヒット。ヴァンはカーフキック。足を止めての打ち合いに。ワンツーを入れたヴァン。カーフキック。組もうとしたダーデンだが引き剥がされる。ヴァンの連打がヒットするが、ダーデンも打ち返す。左がヒットしぐらついたダーデン。ちょっとふらついている。逃げ気味のタックル。切られて引き込む。立たせるヴァン。ちょっとフィニッシュされないことに意識が変わってきたダーデン。ヴァンがどんどん出る。ダーデンのタックルはまた切られる。まだ打ち返していくダーデンだが、ヴァンのパンチは全部もらっている。右がクリーンヒット。それでもこらえているダーデン。残り35秒。マウスピースをはめ直したダーデン。再開直後に手を出していくダーデンだが、ヴァンのパンチをを貰う。それでも打ち合っていくダーデン。タイムアップ。
29-28、30-26、30-27の3-0でヴァンがランキング入りを確実なものとする勝利。
2R以降は打撃で圧倒したヴァンだが、ダーデンもパンチを打ち返してフィニッシュは許さなかった。