【写真】公式ランキングでフライ級5位のマクラーレン。2位のキンガド、3位のアクメトフに対して全く遅れを取っていない実力者だ(C)MMAPLANET
9日(金・現地時間)、シンガポールはカランのシンガポール・インドアスタジアムで開催されるONE112「Reign of Dynasties」。パンデミック後、初めて行われる国際大会で豪州のグラップラー=リース・マクラーレンがアレクシ・トイヴォネンと対戦する。
活動再開後、スタンプ・フェアテックスに続き2人のTOP5ファイターとして、トイヴォネンと戦うマクラーレン。これまでとは違う状況でのファイトウィークを過ごす彼に、豪州クイーンズランドでの半年間、そしてこの試合に向けての意気込みを尋ねた。
──アレクシ・トイヴォネン戦に向けて、今回のシンガポール入りはこれまでの海外遠征とはまるで違ったかと思います。
「ホントにその通りだよ。まぁ、もう基本的にはホテルでまたロックダウンを経験しているようなもんだからね(笑)。クイーンズランドを離陸する4時間前にテストをして、シンガポールについてからはホテルの部屋から出ることはできない。トレーニングするのも手続きが必要だし、でも凄くチャレンジングだよ」
──メンタルやフィジカルの方は問題ないですか。
「それは問題ないよ。それだけのことをやってきたし。もう1度計量とハイドレーションが残っているけど、まるで問題ない。あとはパスして戦うだけさ。
何だかんだといっても、ようやく試合ができるんだ。正直なところ、もう今年は試合ができないんじゃないかと思っていた。でもこのチャンスを手にすることができたんだからね。ウォーの準備はできているよ」
──クイーンズランドでは、どのような半年間を送って来たのでしょうか。
「クイーンズランド政府は素晴らしい仕事をして、感染をよく抑えることができたと思っているよ」
──豪州では国が全土的に一つのルールを設けるのではなく、州ごとの判断があったのですね。
「広い国だからね。クイーンズランド州とビクトリア州は違う。国の政府は全てを統制することはできない。そこが他の国とは違うところだよ。
クイーンズランドでは12週間ほどのロックダウンがり、当然ジムも閉められていた。人との接触は最低限に留めないといけなかった。だからロックダウン中は走ったり、シャドーボクシングをするだけだった」
──その間にもUFCだけでなく他のプロモーションでは試合が続々と再開されました。
「そうだね……3月にパンデミックが起こって、もう10月だ。信じられないよ。凄くフラストレーションが溜まった。特にONEのフライ級は世界でもベストの階級なのに、動きが取れない。だから他のプロモーションでフライ級の試合が行われているのを眺めているのは、もうたくさんだって思ったよ(笑)。
6週間ほど前にこの試合のオファーを貰い、全てクリアになった。だって4カ月以上、そんな状況が続いていたわけだからね」
──では対戦相手の印象を教えてください。
「良い選手みたいだね。ヨーロッパというレベルの高いサーキットでチャンピオンになってきたんだから、それだけの力を持っているんだろう」
──ONEでは1試合しか試合をしていないですが、トイヴォネンのスタイルを研究することはできましたか。
「ヨーロッパで戦っていた時代の試合をいくつかチェックすることはできたよ。ONEでの試合も当然見たし、あれだけの試合をして勝利しているからこそ、僕の対戦相手に選ばれたんだろうね」
──しかし、ONEフライ級でトップ5のリースにとっては得るモノは少ない試合ではないですか。
「そんなことはないよ。この試合でしっかりと勝って、世界王座に挑戦する力があることを示す。つまり、この試合に全てを賭けているってことさ」
──ところでダニー・キンガド戦やカイラット・アクメドフ戦ではきわどい判定を落としています。特にキンガド戦はリースが勝っていたという意見も多いです。
「いや、キンガド戦だけでなくカイラットとの試合も僕が勝っていたよ(笑)。ジャッジは打撃が好きな傾向があるけど、ああいう判断をされることは好ましくはない。どちらが有効かは戦っている人間は分かっているはずだから。
その一方でラウンドマストじゃないし、そこにアジャストしてフィニッシュという部分を考えて試合を組み立てないといけないことも確かだ。僕自身もそうやって戦うようにして前回の試合(※昨年12月のグルダージャン・マンガット戦)ではフィニッシュできたからね」
──それから10カ月、今回の試合は無観客で行われます。
「もちろんファンの前で戦いたいよ。でも、どんな雰囲気になるのかはとても興味深い。コーナーの声が良く聞こえるってことだけど、以前と変わりないように戦う自信はあるよ。
前の試合より強くなった。それをファンに見てもらうよ。全ての局面で成長しているからね。とにかく、いつ試合が終わるか分からないから、日本のファンも見逃すことなく集中して試合を見てほしい」
■視聴方法(予定)
10月9日(金・日本時間)
午後9時30分~ ABEMA格闘チャンネル
午後9時30分~ONE App
毎週木曜、26時05分~テレビ東京「格闘王誕生! ONE Championship」
■ONE 「Reign of Dynasties」対戦カード
<ONEムエタイ世界ストロー級選手権試合/3分5R>
[王者]サムエー・ガイヤーンハーダオ(タイ)
[挑戦者]ジョシュ・トナー(豪州)
<フライ級/5分3R>
アレクシ・トイヴォネン(フィンランド)
リース・マクラーレン(豪州)
<ライト級(※52.2キロ)/5分3R>
アミール・カーン(シンガポール)
ラウル・ラジュ(インド)
<63.5キロ契約/5分3R>
エコ・ロニ・サプトラ(インドネシア)
ムルガン・シルブラージョ(マレーシア)
<ストロー級(※61.2キロ)/5分3R>
デェダムロン・ソーアミュアイシルチョーク(タイ)
ハシガトゥ(中国)
<フライ級/3分3R>
ロシャン・マイナム(インド)
リュウ・ペンシュアイ(中国)
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