<バンタム級/5分3R>
ラフェオン・スタッツ(米国)
Def.3-0:30-27.30-27.30-27
ジョシュ・ヒル(カナダ)
右ジャブを伸ばすスタッツに対し、ヒルが右ローを蹴る。スタッツは左ローを返し、引き続き右ジャブ、続く左ストレートに対して、ヒルが右フックを当てる。スイッチを見せるヒルだが、左ストレートからワンツーを被弾する。背中を見せたヒルを殴りながらバックコントロールに入ったスタッツがワンフックで、体を伸ばしに掛かる。右腕を掴むヒルを左で殴るスタッツは、一旦フックを解きながらバックコントロールを続けヒザを後方から放つ。ヒルはスタンドに戻り切れず、両ヒザをつくとワンフックをもう一度許しラウンド終了直前にRNCをセットしたスタッツは極める時間はなかったが、初回を圧倒した。
2R、オーソに戻したヒルは右ローを2発、さらに三日月を狙う。スタッツは右オーバーハンドに左を返し、ローにも左を見せて飛びヒザへ。これは当たりが浅かったが、スイッチしたヒルに右を当てる。すぐにオーソに戻したヒルは、左ミドルを蹴られるなどケージを背負った状態が続く。ヒルが右を見せると、ワンツーを打ち返すように手数で上回るスタッツは、手をマットについた蹴りにも惑わされることなくケージ中央を取り続ける。
ワンツーからヒザ蹴りで前に出たスタッツが、ケージにヒルを押し込む。押し返したヒルは右エルボーを入れた離れ、右オーバーハンドを狙う。それでもすぐに金網を背負うヒルは、ボディストレートを被弾し跳びヒザはかわす。スタッツは右ハイを繰り出し、右に回ったヒルのジャンピングニーを見切って前蹴り、直後にラウンド終了となった。
3R、右ジャブから左ローを連続で蹴ったスタッツに対し、前に出てくるようになったヒルが右オーバーハンドからニータップを狙う。反応し離れたスタッツが、右ジャブを伸ばす。ケージを背負うようになったヒルが右オーバーハンドもクリーンヒットはしない。それでも蹴りをキャッチしてワンツーなど、手数を増やしたヒルだが、スタッツが左前蹴りを顔面に届かせ、続いて下=足を蹴っていく。ワンツーの打ち終わりに、ヒルが右を合わせるが追撃がない。
スタッツはワンツーで左を当て、ゲームコントロールに徹する。そしてダブルレッグを切ったスタッツは、ヒルの左オーバーハンドにダブルレッグを合わせてクリーンテイクダウン。残り30秒で勝利を決定づけるトップ奪取からエルボー、パンチを落としたスタッツがしっかりとゲームをまとめた。
ウィナーコール前からはしゃぐスタッツは会心の試合だったのだろうが、ヒルの迫力不足もあり──2Rと3Rに関してはファン好みの試合ではなかったことも確かだろう。解説のジョシュ・トムソンも「この試合はずっと楽しみで、メインカードに入るべきだと思っていたけどガックリした。タイトル戦を見たいという内容ではない」とピシャリと言ってのけた。
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