昨年9月に代役でUFCデビューしたクレインは、シティキックボクシングのシェーン・ヤングにハイキックからのパンチ連打でダウンを奪い、追い打ちのパウンドで秒殺KO勝利。ただ直前の出場のためか、体重オーバーしてしまっていた。スロバキア初のUFCファイターで、ボクシングでは国内王者になっている。
トリザーノは無敗が集められたTUFで優勝し無敗の中の無敗となったが、UFC初戦はルイス・ペーニャ相手にスプリット判定勝ち。2戦目はグラント・ドーソンと対戦し、テイクダウンを取られる展開で判定負け。そこから約2年ぶりの復帰戦となる。2月にも試合が組まれていたが、足首の怪我で欠場している。
ジャブで牽制するトリザーノ。右をヒットさせる。どんどん出ていく。クレインワンツー。ジャブもヒットするが間合いを詰めたトリザーノのジャブがヒット。間合いを外すクレイン。下がり続けていたクレインだがレッグダイブでテイクダウン。尻餅をつかせるとレッグマウント。ケージを使って立つトリザーノ。引き剥がすトリザーノ。クレインが手数を増やすがトリザーノの右をもらう。ホーン。
1R手数でトリザーノ。
2R。このラウンドもプレスしていくトリザーノ。クレインのオーバーハンドの左がヒット。組んでいく。ケージに押し込んでテイクダウンを狙うが倒せず。しかしトリザーノの打撃をもらい離れる。クレインの左がヒット。しかし出ていくトリザーノ。むしろ圧を強めている。クレインも打ち返す。残り1分。プレスされケージを背負うクレイン。またタックル。飛び込んで尻もちまでつかせた。トリザーノは座った体勢からパンチを打ち込む。ホーン。
打撃のヒットは互角。最後のテイクダウンもただ座らせただけなので差がつかないか。
3R。トリザーノのワンツーがヒット!クレインタックルでしのごうとするが切られた。またワンツーを入れるトリザーノ。クレイン下がりながらパンチが当たっているが、トリザーノが圧を掛け続ける。クレインのバックブローは見切られる。またタックル。また座った体勢になるトリザーノだがケージを背にして寝かされないようにする。残り1分。ケージでたった。離れる。トリザーノの右がヒット。またタックルに入るがトリザーノギロチン。けっこうタイトか。タップを取るほどでもないが放せないままタイムアップ。
29-28×2、30-27の3-0でトリザーノ勝利。
クレイン、UFC初戦は秒殺KO勝利だったが、打撃ではトリザーノに上を行かれ、タックルでも尻もちまでつかせてもそこから攻められなかった。トリザーノはブランクを感じさせない勝利。