山本五十六の水まんじゅう

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日本史も世界史も全く持って苦手ですが、戦後周辺の日本映画には何故か惹かれてしまう私。日本のいちばん長い日や山本五十六などは録画して繰り返しリピートして定期的に見ています。もはや月1レベル。
あまりにも見過ぎたせいか気になってくるのは劇中に出てくる食べ物。特に山本五十六が船上で美味しいそうに頬張っていた水まんじゅうを食べたくなったのは私だけではないでしょう。

水まんじゅうと聞くと、葛でできたような透明な生地の中に餡子が入っている清涼感溢れる和菓子を思い浮かべると思いますが、五十六仕様は全くの別物です。器に一般的なおまんじゅうを入れて、その上に氷を置いて、仕上げに水を注ぐという代物。餡子が入ったまんじゅうに砂糖。甘党の人でも思わず眉をひそめてしまうでしょう。
アイスクリームやアイスキャンディーがまだ一般的ではなかった頃の氷菓子といったところか。昔ながらな感じがひしひしと伝わってきます。

今の感覚からすれば、インスタ映えもしなければ、スペシャルな味や食感でもないでしょう。それでも劇中では役所広司演じる山本五十六がとにかく美味しそうに食べるんです。あれを見たらもう。。。食べないわけにはいきません。
ネットで調べてみると、映画に出てくる水まんじゅうは五十六が編み出した独自の食べ方のようですね。ベースになる酒まんじゅうさえあれば、氷と水と砂糖と台所にある調味料で簡単に出来る!やるしかない!スーパーで酒まんじゅうを買って、氷と水を入れて頭から大量の砂糖を振りかけました。

砂糖を水で溶かす。そしてまんじゅうをスプーンで割る。砂糖水を染み込ませるようにして恐る恐る一口。ん?ん?ん?予想以上に美味いじゃありませんか。お酒が効いたまんじゅうの皮と砂糖が意外や意外にマッチします。
そして砂糖とあんこの組み合わせも悪くない。水で程よく中和されて、氷でひんやり冷たくなっているおかげか。温かいお茶と一緒にいただくと、甘いと渋い、冷たいと熱いの組み合わせがたまりません。五十六仕様の水まんじゅう。騙されたと思ってやってごらんなさい。
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