フライ級。ケイプ4位、シウバ12位。
ケイプはUFCデビュー戦が現王者のパントージャで僅差判定負け。さらに次戦も僅差での判定負けで2連敗となったが、ケイプ自身はいずれも自分が勝っていたと主張している(手数が少なかったので、負けにされても仕方ない内容ではあったが)。そこから4連勝と、ようやくRIZIN時代の思い切りのいい打撃が効果的に出せるようになったが、対戦相手の欠場が相次ぎ、なかなかランキングが上がらず。さらに、自身の体重オーバーや負傷欠場もあり、試合間隔が開いてしまった。今年7月に、ようやく上位ランカーのムハンマド・モカエフと対戦したが、またもケイプを支持するメディアの方が多いという内容での僅差判定負けで連勝ストップ。勝ったモカエフはUFCとの関係がこじれて、試合後に再契約されずリリースされたことが発表されている(前日のBRAVE CFで復帰戦を行い1R一本勝ち)。今回はまた下位ランカーとの対戦に。31歳。
ブルーノ・グスタボ・ダ・シウバはケイプ同様、UFCデビューからは2連敗(その前にバンタム級でのNC1試合あり)していたが、そこから4連勝。しかもフライ級ながら4連続でのフィニッシュ勝利で、全試合でパフォーマンス・オブ・ザ・ナイトを受賞している。もともとはグラップラーだったが、連勝中はいずれも打撃のヒットで流れを変えての勝利。前戦のコーディ・ダーデン戦も、むしろダーデンが打撃で押す展開だったが、アッパーでダウンを奪い形勢を引っくり返しての逆転勝利。ランキング入りを果たした。ヘンリー・セフードのスパーリングパートナーも務めている。しかし34歳とフライ級では若くなく、ランカーではティム・エリオットに次ぐ2番目の年長。
フライ級は下位ランカーのエルセグや新規参戦選手の朝倉海が王座に挑戦できるほど、目新しい選手に飢えているので、下位ランカーであってもインパクトのある勝利を続けていけば、挑戦者になる選ばれる可能性も出てくる。
両者オーソドックス。カーフキックを入れるケイプ。飛び込んで左フック。サイドキック。さらにワンツー。シウバタックルに来たが切ったケイプ。気分的にノッている。ワンツーをヒット。クリンチアッパーを入れたシウバだが右を返す。しかしシウバも右オーバーハンドをヒット。スイッチを繰り返すケイプ。カーフキック。ジャブ。シウバの蹴りがローブローになりタイムストップ。再開。タックルにヒザを合わせたケイプ。ケイプワンツー。ホーン。
1Rケイプ。
2R。シウバカーフキック。ケイプはインロー。シウバのタックルを受け止めて引き剥がした。左フック。左右のフック連打。バックブローを見せたシウバだがそこにまた左右の連打。シウバのローがまたローブローに。1点減点で再開。シウバのバックブローにまたパンチを入れたケイプ。アデサニヤポーズで挑発。さらにノーガード。アピールが多い。出ていけないシウバ。左右のパンチを打ち込むシウバだが、その打ち終わりに右を返したケイプ。詰めて右を打ち込んだ。左フック。さらに右ストレート。シウバも右を返す。ミドル。ホーン。
2Rケイプ。
シウバのアイポークをアピールしたケイプだが、レフェリー認めず流す。シウバがケージまで詰めて左右のパンt技を打ち込む。ケイプもパンチを打ち返し凌いだ。逆転を狙って強打を打ち込んできたシウバ。シウバの右がヒット。しかしタックルを切ったケイプがボディから顔面にヒット。左右のボディを入れるとシウバケージまで後退。効いているか。左ミドル。ローブロー気味に距離を取ったシウバだが、またレフェリー流す。左を入れる。頭を抱えたシウバにパンチを連打するとシウバが倒れ、レフェリーストップ。
リプレイで見ると確かにちょっと低いが…。
裁定はケイプのKO勝ち。
試合後はタイトルマッチをアピール。