【ONE Collision Course02】1年2カ月振りの実戦、仙三─01─「どこまでも、どこまででもやり続けてやる」

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【写真】24時間、格闘技のことをだけを想い、生きてきた。仙三だからこそ、グッと来た言葉だ (C)t.SAKUMA

25日(金・現地時間)に中継されるONE115「Collision Course02」で仙三が中国のホイ・リアンと対戦する。

昨年10月の日本大会以来、1年2カ月振りの実戦となる仙三だが、実はこのファイトウィークを迎えるまで精神的に非常にタフな時を過ごしていた。


──ぶっちゃけて尋ねてしまいますが、仙三選手は10月30日の収録大会でアレックス・シウバと対戦予定で、1年振りの試合に向けて相当な想いで調整しており、私もABEMAのスタッフとリモートながらインタビューもさせてもらっていました。それが現地を訪れながら、シウバの負傷で試合がなくなった。正直、あの時はどのような気持ちでしたか。

「ハイ……もう、最初は『うわぁ、マジか』って思いました(苦笑)。試合が金曜日で、月曜日かにシウバ戦がなくなったことを聞きました。もう『終わったぁ』という感じでしたよね。ただ2日ぐらいして切り替えることができました。

もう、プラスに考えるしかない。とにかくONEが12月に試合を組むと言ってくれたので、そこに向かって1度ホテルでの隔離とかを経験できたんだって思うようにしました。もちろん、この特殊な状態で創り上げてきたものも含めて、この経験ができたのだから、次の試合に生かして絶対に勝とうという風に思いました。

それでも大会の日まで、もしかしたら誰かと試合ができるかもという気持ちもあって調整は続けていました」

──とはいえシンガポールから帰国すると、2週間の自主的隔離も国内でも必要ではないですか。それで12月の試合というのは、すんなりと受け入れられるモノでしたか。

「出掛けたりとかしなかったです。正直、12月に試合を組むと言ってもらえても、それが本当になるのか分からないですし……そこも気持ちを切り替えながら一旦は少し休んでいました。

もう完全に気持ちを切り替えて、次は絶対だと思って自主練習をして、対人練習ができるようになってからも、絶対に試合をして勝つという気持ちできました」

──再びシンガポールに赴き、ホテルでの滞在中にまた前回のようにならないかという恐怖はないですか。

「怖いです」

──声色まで変わってしまいました……が。

「ハイ、今も安心はしていないですし。それだけが怖いです。絶対に試合があるという安心はできないです」

──何が起こるか分からないと思っていて戦うことができるのと、本当に試合が無くなってしまう。ここはもう、まるで違う心境ではないでしょうか。

「その通りですね。アレを1度経験したことで、この試合が決まってからもずっと頭から離れることはなかったです。例えば試合が無くなるのって相手のケガだけでなく、コロナに感染するとか……どれだけ気を付けていても陽性になることがあるのは自分も理解しているので。

また、そういうことがあって試合がなくなったら……というのは考え続けていました。でも、またそうなっても……俺は次に生かすっていう気持ちで今もいます」

──前回に試合がなくなったことで、そのあたりの覚悟ができたことありますか。

「それはメチャクチャあります。覚悟は凄く決まっています。シウバ戦がバレてから、この1カ月半で自分が凄く成長できたという実感もあります」

──そして12月に試合ができる。オファーがあったのはいつ頃だったのでしょうか。

「実はギリギリだったんです。自分も12月に試合をするつもりで調整を続けてきたのですが、『これひょっとしたらオファーがないのかもしれない』と思うこともありました」

──12月は4日と18日にライブと収録があるということでしたが、仙三選手としては、どちらをターゲットにしていたのですか。

「僕は12月4日でした。それがなかなかオファーがなくて、『これ……もう確実にねぇんじゃねぇか』と思ったこともありました。それでも……どこまでも、もう来年だろうが、どこまででもやり続けてやるって意地になっていました。やってやるっていう気持ちでずっといました」

──ONEの方も、試合を組んでも戦えなくなる選手が続出し、またバブル(隔離空間)を作るために尋常ならざる努力が必要な期間ではあるかと思いますが、それでも気持ちを保つことも大変でしたね。

「途切れそうにはなりました。それでもやっぱ毎日、想い続けて……格闘技のために食べ物、飲み物から全て変えてやってきたので。24時間、格闘技のことしか考えていなかったですし、格闘技のためにしか生きてこなかったです。そうしたら12月になって直ぐか11月の終わりになって、このタイミングで試合ができることが決まりました。

大変な状況だというのは分かっているので、それでも僕の試合を約束通り組んでもらって本当に感謝しています」

<この項、続く>

■視聴方法(予定)
12月25日(金・日本時間)
午後9時30分~ ABEMA格闘チャンネル
午後9時30分~ONE Super App

■ONE115 02対戦カード

<ムエタイ・フェザー級/3分3R>
ジャマル・ユスポフ(ロシア)
サミー・サナ(フランス)

<62キロ契約/5分3R>
カイラット・アクメトフ(カザフスタン)
キム・デフォン(韓国)

<ムエタイ・フライ級/3分3R>
MOMOTARO(日本)
ヴァウテウ・ゴンカウベス(ブラジル)

<ライト級(※77.1キロ)/5分3R>
アミール・カーン(シンガポール)
パク・デソン(韓国)

<ウェルター級(※83.9キロ)/5分3R>
ライモンド・マゴメダリエフ(ロシア)
エジソン・マルケス(ブラジル)

<60キロ契約/5分3R>
仙三(日本)
ホイ・リアン(中国)

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