【ONE116】ジェイムス・ナカシマ戦が決まった青木真也「ONEの中で北米の物差しが一番入っている選手」

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【写真】2020年1月1日──元旦も1年の始まりでなく、1週間の終わりの金曜日。当然のように汗をかいていた青木真也 (C)MMAPLANET

7日(木・現地時間)、ONE Championshipより22日(金・同)にシンガポールはカランのシンガポール・インドアスタジアムで開催されるONE116「Unbreakable」で青木真也がジェイムス・ナカシマと対戦することが発表された。

クリスマス頃にはこのカードの実現が噂レベルで出回っていたが、実際には青木は対戦こそ了承していたが、ファイトアグリーメントが手元に届かず正式決定ではなかった。

クリスマスホリデー後、同意書が届きサインしていた青木。その直後、12月30日にナカシマ戦について尋ねていたインタビューをここで掲載したい。


──ナカシマ戦のファイトアグリーメントが届き、サインをしたという話を聞きました。

「ハイ」

──対戦相手がナカシマで来た時、どのように感じましたか。

「まずナカシマという相手に対して、ネガティブな印象はなかったです。やりたくない──とか、そういう感情は全くなかったですね。まぁ、ノーという選択はあんまないですしね。『やろっか』みたいな感じではありました」

──私はジェイムス・ナカシマという名前を聞いて、真っ先に怖い相手だと感じました。

「そうですか? 僕は格闘技をやっているうえで……正直な話をすると北米というモノを見続けてきました。日本で戦っている時も、シンガポールで戦っている時も。北米を見てやってきて、そういう意味ではファンですからね。

そういう北米にあってUFCと契約がならなかったなかで、トップファイターですよね」

──実際にナカシマにLFAのタイトル戦で負けた2人はUFCと契約していますしね。

「そういう選手と自分自身が戦うことができるということは、ラッキーです。いつまでピークで戦うことができるかどうか分からない状況で、彼と戦えるということは」

──強い相手だからこそ、楽しみです。試合を見ている方からすると。ホノリオ・バナリオ戦より、ずっと危ないですし。

「そういうこと。そういうことなんです、僕的にも。なんか良いなって思いました」

──試合前に『格闘技だから何が起こるか分からない』という試合よりも、テイクダウンからコントロールされると危ない──と予想できる試合の方が楽しみであることは間違いないです。

「ONEの中で北米の物差しが一番入っている選手だと思います。タン・リーもいますけど、彼はスタイルが北米では異質なので。そういう北米っぽさを含めて良い試合だと思います」

──ナカシマのテイクダウン、柔術力をどのように評価していますか。

「強いと思いますけど、打撃もテイクダウンも含めて立ち合いですから。向き合った時に、どうなのか分かるでしょうね。それは思います」

──階級を落としてきて、どれだけの動きがあるのか。ただし、岡見選手に勝っているファイターです。ライト級にして、あの時よりも馬力が合ってスピードがあるなら、本当に怖いです。

「あぁ、そうですね……。でも、行かれるときは行かれます。行くときは行くし。そういう勝負は楽しくて、漲るモノはあります」

──ギロチンに青木選手が捕まる。そういうシーンがあるかもしれない試合は、久しぶりです。

「ギロチンやっていますよね。なかなかONEにはいないタイプです。ただ、言うても取っていないですからね(笑)。どうなんだろうなって思います。とにかく、この北米的世界観で戦うのは久しぶりですからね」

──特にレスリング&コントロールという相手と、ライト級で戦うのは。

「ひょっとするとカマル・シャロルスとかアントニオ・マッキー以来かもしれないですね(笑)。だから、そういう相手から僕がテイクダウンを取っているし。MMAは分からないです。ホント、立ち合いなんで。

立ち合った時に組み技の圧力、打撃の圧力、個体しての強さをあって、相手と向き合うわけです。立ち合ってみないと分からない。つまり作戦とか、あまり意味はないですね。

立ち合って、自分がやってきたことを出して、それが掛かるか。そういうことだと思います」

──試合があるか、ないのかという部分が解決しましたが、準備時間は3週間ほどです。これからの調整というのは?

大道塾吉祥寺支部でのパッティングの後は、間髪入れずロータス世田谷でグラップリングスパー

「調整で言えば、コンディションは常に良いです。

それができているので、試合が決まってから蹴り込みとか始めましたけど、息ももっています。減量もないし、それほど変わらないですね。

常にコンディションが良いというのは、年を取った選手のあるべき姿だと思っています。それにコンディションを落とすということが、僕は若い頃からなかったし。格闘技選手というか、ファイターとしての生活をすることが今の僕にとっては目的になっている。

僕の場合はファイターであることが目的になっていて、常にこの生活をしていたいんです。試合前だから、何か変わるということはあまりないです」

■視聴方法(予定)
1月22日(金・日本時間)
午後9時30分~ ABEMA格闘チャンネル
午後9時30分~ONE Super App

■ONE116対戦カード

<キックボクシング世界バンタム級選手権試合/3分5R>
[王者] アラヴェル・ラマザノフ(ロシア)
[挑戦者] カピタン・ペッティンディーアカデミー(タイ)

<キックボクシング世界ライト級選手権試合/3分5R>
[王者]レギン・アーセル(オランダ)
[挑戦者] ムスタファ・ハイダ(イタリア)

<ライト級(※77.1キロ)/5分3R>
青木真也(日本)
ジェイムス・ナカシマ(米国)

<ウェルター級(※83.9キロ)/5分3R>
ゼバスチャン・カデスタム(スウェーデン)
ザキムラッド・アブデュラエフ(ロシア)

<女子アトム級(※52.2キロ)/5分3R>
モン・ボー(中国)
サマラ・サントス(ブラジル)

<ストロー級(※56.7キロ)/5分3R>
リト・アディワン(フィリピン)
ハシガトゥ(中国)

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