【写真】成長の証、日々の努力の表れ。終盤の若松のがぶり(C)ONE
<フライ級(※61.2キロ)/5分3R>
若松佑弥(日本)
Def.3-0
リース・マクラーレン(豪州)
まず右ローを蹴り、左ジャブを伸ばした若松。さらに右ストレートから左フック、そして右オーバーフックを繰り出す。組んだマクラーレンがバックに回って持ち上げるも、テイクダウンを許さず離れた若松は、続くダブルレッグからボディロックに対し、小外掛けで逆にテイクダウンを奪う。
マクラーレンのオモプラッタ、腕十字を防いでパウンドを落とした若松がハーフで上をキープする。足を戻したマクラーレンはハーフ、そしてディープハーフへ。若松は立ちあがり、続いたマクラーレンにワンツー。マクラーレンは組んでいくが、逆に若松がケージに押し込む。両ワキを差したマクラーレンは、一本戻され体を入れ替えられる。
マクラーレンのダブルレッグ狙いに頭を押して耐える若松だが爪先が両方、ケージ中央を向いているのは危ない。1度ポジションを入れ替えた両者、ついにマクラーレンがテイクダウンを決めてマウントからバックへ。前方に落とした若松だが、バタフライスイープを許しマウントからエルボー、パンチを被弾する。一気にスクランブルを狙い動いたマクラーレンの背中をキープしたマクラーレン、直後に時間となり若松はリードを許した。
2R、サウスポーに構えるマクラーレン。若松はテイクダウンを恐れずパンチを打っていかなければならない。と、シングルにアッパーを受けそうになったマクラーレンがバックへ。ここも落とした若松は腕十字を防いで、スクランブル。ヒザを蹴り合い、エルボーを入れて離れる。オーソのマクラーレンにワンツーを入れた若松は、フックにダブルレッグを合わされても反応して倒れない。
ケージにその若松を押し込んだマクラーレンは、バックに回りグラウンドへ持ち込む。若松はここも落としてガードの中に収まる。マクラーレンはスイープからスクランブル、若松は離れて左を見せて、逆にテイクダウンを仕掛ける。右を当てた若松は、ダブルレッグを切って、右エルボーを打ち込む。マススピースが飛び出しそうになったマクラーレンのダブルレッグを切り、エルボーを突き上げた若松。マクラーレンは削られ始めたか。
相手の土俵で戦いながら息が切れない若松は、十分に逆転できる状態で最終回へ。左アッパーを見せてからの右を入れた若松は、ダブルレッグでケージに押し込まれる。若松はエルボーを落とし、頭を抑えて離れることに成功する。ここから右ロー、間合を図る若松がローを続け、右を振るう。スイッチした若松は、シングルを取られてもエルボーを連打しマクラーレンが足をリリースする。続くシングルを切り、がぶってヒザを放った若松だが、ここはマクラーレンがケージに押し込む。
残り2分を切り、ウィザーの若松はハイクロッチにエルボー、ほとんどネックロック気味に頭を押しテイクダウンを防ぐ。ついに体を回して離れた若松は、ダブルレッグを切ってがぶるるとヒザを頭に入れる。さらにバックに回り、パンチを打っていった若松は最後のスタンド戦でパンチを振るいに来たマクラーレンを迎え撃ち、タイムアップに。
最後のがぶってからのヒザは、若松が気持ちと体力でマクラーレンを上回った証だ。コール前から若松を指さすマクラーレンは、判定負けに「心が折れた。何て言えば良いのか……とにかくハートブレイクだ」と話した。
一方、若松は「寝技が成長したかと、練習でやってきたので。勝負できるかな、今後の自信になります」と厳しい表情で話した。
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