那須川天心「ボクシングで世界チャンピオンを取る」HIROYAからダウン奪う

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那須川天心「ボクシングで世界チャンピオンを取る」HIROYAからダウン奪う

那須川天心「ボクシングで世界チャンピオンを取る」HIROYAからダウン奪う
キックボクシングRISE世界フェザー級王者の那須川天心(22)=TARGET/Cygames=が対戦相手3人とそれぞれ1ラウンド3分ずつ対戦する過酷な変則マッチに臨んだ。

那須川は初戦でRISEを主戦場とする大崎孔稀(21)=OISHI GYM=と対戦。2戦目の相手はキックボクシングのHIROYA(29)=TRY HARD GYM。そして当日発表の「X」と発表されていた3戦目の対戦相手・所英男(43)=リバーサルジム武蔵小杉 所プラス=と戦った。  髪を虹色に染めて、入場曲・矢沢永吉の「止まらないHa~Ha」に乗ってリングイン。試合は足によるあらゆる攻撃行為を禁止としたスタンディングバウトで行われ那須川がKOすればインターバル後に相手が交代、那須川がKOされれば試合終了、判定は実施しないルールで開催された。  最初の対戦相手・大崎とグラブを交えた。ゴングと同時に激しい打ち合い。ノーモーションからのジャブ、ストレート、フック、アッパーと多彩なパンチを披露する那須川に対し、大崎もひるまずに前に出ず、強烈な右のストレートで応戦。両者倒れず、ゴングを迎えた。  第2ラウンドは那須川より体重13キロも重いHIROYAとの対戦。ガッチリガードを固めて一撃を狙う相手に対し、那須川は慎重に動きながら多彩なパンチを繰り出した。終盤に前に出た相手に対して、こん身の左アッパーからの左ボディーを見舞い、ダウンを奪った。  所との第3ラウンドはスピード感ある展開。那須川は所の意表をつくバックブローを冷静にかわすと手数を出して残り1分を切って優勢に。カウンターの左ストレートで何度もぐらつかせた。  試合後はリング上でマイクを取った。「皆さん、コロナ禍の中、集まってくださり、本当にありがとうございます。こうやって1体3マッチ、なかなか賛否あって、僕もやるのかやらないのか、すごいドキドキしましたし、こういった試合をやってもいいのかなと思ったんですけど、でも、こうやってテレビで格闘技が放送されるということで、こういう試合に挑むということに決めました。そして戦ってくれた、大崎選手、HIROYA選手、所選手、本当にありがとうございます」とファンと対戦相手に感謝の思いを述べた。  そして「僕は来年3月をもってキックボクシングを卒業して、ボクシングの道に専念します。悲しいんですけど。次の年末、キックボクシングで、RIZINで最後の試合となります。大みそかでRIZINは最後なので、それにふさわしい試合をしたいなとも思いますし、今、RIZINすごいブームだと思うので、東京ドームで今年はできて本当うれしかったです」と改めて宣言。その日を見据えて、この日は終始ボクシングのスタイルで戦った。  キックボクシング無敗のまま、ボクシングへ、異例の挑戦。それでも「僕が挑戦しない方が怖いと思いますし、ちょっとした失敗なんて、失敗じゃないし」、「僕は本気で、ボクシングで世界チャンピオンをとろうと思っています。みなさん、那須川天心というものに、夢を託してください。僕は絶対にやり遂げます。みなさん、今日は応援、ありがとうございました」など、自ら厳しい道に突き進む覚悟を示した。

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