イギリスのショアはMMA14戦全勝。UFCでも前座戦線で3連勝中。今回は当初ロンドンで開催予定だっただけに、イギリスの選手が多い。UFCデビューから2試合続けてチョークで一本勝ちしたが、前戦はハンター・アジュールに接戦となり、キャリア2度目の判定となったが勝利。柔術黒帯でMMAの試合経験もある父のリチャード・ショアがヘッドコーチについている。ジャック・ショアも父から黒帯を授与されている。8つの一本勝ちのうち、7つがチョークでの勝利。
本来サイード・ヌルマゴメドフと対戦予定だったがヌルマゴがビザの問題で2週間前に欠場が決まり、代役の選手が一旦決まったものの負傷欠場。先週になりUFCデビュー戦となるショリニアンとの対戦が決まった。ウクライナのショリニアンはTUF29に出場し、チームオルテガのドラフト3位(バンタム級2位)でピックされ、トーナメントでは準決勝で優勝したリッキー・トゥルシオスに判定負けした。TUFは準決勝敗退した選手も3位決定戦的試合でUFCデビューできる場合があるが、ショリニアンには声がかからなかったものの、代役でUFCとの契約を果たした。MMA9勝1敗の31歳。
ジャブの打ち合い。ショアワンツー。左ハイ。ショリニアンが間合いを詰めると距離を外す。ショアまたワンツー。ロー。ショリニアンの蹴りをキャッチして倒した。ショリニアンのガード。インサイドから肘を入れるショア。足を超えてパスした。サイドで上半身を固めるとマウントで肩固め。逆サイドに出て絞める。ショリニアンが耐えるとマウントに戻る。亀になり立ったショリニアン。またテイクダウンを狙うがショリニアンこらえた。離れ際にショアが肘を入れる。ホーン。
1Rショア。
2R。ショリニアンが間合いを詰める。近い。しかしショアのワンツーがヒット。詰めていくショリニアンに下がりながら打撃をヒットさせるショア。ショリニアンが左を放つとかいくぐってタックルへ。テイクダウン。亀になったショリニアン。一本足を絡めるショアだがショリニアン立った。なおもテイクダウンを狙っていたショアだが膝を入れ離れる。詰めていくショリニアン。しかし距離を取られ、ショアの間合いに入ったところでパンチを打たれるため手が出ていない。ショアカーフキックからワンツー。しかしケージを背負わせたところでタックルに入るショリニアン。が、離れた。また出ていくショリニアン。タックル。切りきれずボディクラッチされたショアだがケージでこらえる。離れた。ジャブ、カーフキックを入れていくショア。ショリニアン出ていくが攻撃をもらうだけの展開が続く。ホーン。
2Rショア。
3R。また出ていくショリニアンだが、相変わらずショアに距離を取られ打撃を打ち込まれる展開が続く。ジャブ。圧を強めるショリニアンだがまっすぐ追うだけなのでショアがサークリングしながら距離を取り続ける。ショアタックルへ。こらえたショリニアン。ケージに押し込み膝の打ち合い。離れた。ショリニアン出ていくがショアがパンチを打ち込むとすかさずタックル。四つでクラッチしてテイクダウンを狙うが差し返してこらえたショリニアン。逆にタックルに入りテイクダウンを狙ったが、倒せず離れ際にハイをもらう。圧をかけていくショリニアンだが距離を取られ続ける。打撃をヒットさせるショアだがフィニッシュを狙いに行く様子はない。タイムアップ。
判定三者フルマークでショアがUFC4連勝。
以前は打撃戦で劣勢な場面も見せていたショアだが、今回は打撃のレベルも上がっていた。全く危なげはなかったものの、急遽出場が決まった本来UFCに参戦するレベルではない選手が相手と考えると、フィニッシュを狙いに行かないのはやや不満が残る。