女子フェザー級。ラッドはバンタム級3位。女子フェザー級にランキングはないが、デュモンはここまで1勝1敗。
ラッドは過去3回体重オーバーで試合が消滅している。2日の試合でも計量オーバー後の体調不良により欠場。計量時には、リミットまで落とせなかったにも関わらず、足がふらついていた。そのため、フェザー級転向を進める声も大きかったが、今回はホリー・ホルム欠場の緊急の代役としての出場。
ブラジルのデュモンはフェザー級でUFCデビューし、ミーガン・アンダーソンに1RKO負けした後はバンタム級に転向したが初戦で体重オーバー。その後もバンタム級で戦うつもりだったが、3戦目は今回のラッド同様、直前の代役としてフェザー級で試合し、前戦でヌネスのタイトルに挑戦しているフェリシア・スペンサーに判定勝ち。今回は最初からフェザー級での試合だった。散打のバックボーンがあり、柔術も茶帯。
女子フェザー級は出場予定だったホルムや王者ヌネスのように、バンタム級まで落とせる選手が多く、純正フェザー級ファイターがほとんどいない状態で、王者がヌネスだからなんとか存在を許せている階級。この試合の勝者が次期挑戦者になる可能性もあるが、今後女子フェザー級の選手が出てこなければ、それが最後の挑戦者になるかもしれない。階級の今後もかかった試合。
ジャブを入れるデュモン。両者慎重。様子見でのジャブの差し合いが続く。手数ではリーチに勝るデュモンが上。両者ジャブのみで展開なく1R終了。
1Rデュモン。5Rマッチということもあり様子見した両者。ラッドは久々の試合で試合感覚を思い出そうとしている部分もあるか。
2R。ジャブを入れていくデュモン。ラッドはまず間合いの中に入れない。ラッド前に出て組み付く。ケージに押し込んだ。引き剥がしたデュモン。また出られなくなるラッド。デュモンがジャブを当てていく。間合いを詰めるラッドだがデュモンが距離をキープ。デュモン関節蹴り。ワンツー。ホーン。
2Rデュモン。デュモンとしては勝っているわけだしこのままでいい。ラッドが攻めなければ、このまま何もなく終わってしまう。
3R。変わらずジャブを入れていくデュモン。ラッドが出てくるところにワンツーを合わせた。ラッドタックル。切られた。しかしようやく攻める姿勢が見えてきた。間合いを詰めたラッドにワンツーがヒットしたが、ラッドタックルへ。ケージに押し込む。押し込んで肘を入れたラッドだが入れ替えるデュモン。そして引き剥がす。ワンツーを当てたデュモン。ラッドまたタックル。また止められた。デュモン押し込んで膝を入れると離れる。出ていくラッドだがデュモンがパンチを当てる。ホーン。
3Rデュモン。もうフィニッシュするしかないのが明らかなラッドだが、タックルも取れそうになく、打撃も一方的でジリ貧。
4R。ラッドすぐに間合いを詰めてタックルで押し込むが、ケージでこらえるデュモンには余裕がある。入れ替えて膝を入れ離れるデュモン。前に詰めるラッドに下がりながらパンチを合わせていくデュモン。左を打ち込んでいくラッド。組んだが両脇を差されている。サバ折りテイクダウン。スイープを狙うが返せない。残り30秒でフックスイープ成功!パウンド!肘連打。ニーシールドで凌ぐデュモン。ホーン。
4Rラッド。下からのスイープで初めてチャンスを作ったラッドだが、同じ手はもう食わないだろうし、今フィニッシュできなかったのは厳しい。
5R。すぐ出て組み付くラッド。四つでクラッチしてテイクダウンを狙うがクラッチを切られる。それでも押し込んで肘・膝。攻めてはいるが時間がすぎるだけ。残り1分。押し込んだまま肘。デュモンも膝を返す。タイムアップ。
49-46×2、48-47の3-0でデュモン勝利。
見どころ皆無の試合。ラッドは5Rの攻めをせめて3Rからできなかったのか。フィニッシュが必要になってからやったところで、相手は余裕を持って凌ぐだけでいい。5Rにしても、デュモンはわざと落としても勝てるとわかっていたので押し込まれたままだったのかもしれないが。
デュモンも勝ったが、ラッドがひどすぎただけでタイトル挑戦への期待感はゼロ。女子フェザー級はこのまま廃止の方がいいと言われても仕方ない。