榊原信行CEOがクレベル・コイケとの交渉再開を明かす

12.31『RIZIN.33』で朝倉海 vs. 瀧澤謙太、扇久保博正 vs. 井上直樹、元谷友貴 vs. 金太郎が決定/那須川天心 vs. 武尊については「引き続きノーコメント」(2021年11月30日)

 こちらの続報。


 『RIZIN.33』対戦カード発表会見後の囲み取材で榊原信行CEOがクレベル・コイケについて以下のコメント。

 2021年6月のRIZIN東京ドーム大会で、朝倉未来に三角絞めで一本勝ちしたものの、大晦日前の斎藤裕とのタイトルマッチに至らなかったクレベル・コイケとの契約更改について、榊原CEOは、「お互いミスアンダースタンディング(誤解)もあったと思いますし、クレベル選手ともREALの山田(重孝)さんを通して進めています」と、交渉を再開したことを明かした。

 その後、「お互い“和解”と言ったらいいのか、僕らとしての憤りには理由があるんですね。そこをキチッとクリアした上で、起きたことは仕方ないので、今後、そういうことが無いように」話し合ったという。

 クレベル陣営は、海外再進出も視野に入れながら、契約更改に臨んでいるが、榊原CEOは、RIZIN参戦にあたり「UFCを目指すのはいい。RIZINに参戦するなら(海外挑戦の)野心を隠しながら、ロイヤリティ(忠誠心)と誇りを持って戦ってほしい」と求めている。それは、ほか選手にも向けられていた。

「タイトルを持った選手たちが、UFCを目指すとかというのはいいんですよ。でも、ほかの選手も押しなべて、誰とはいいませんが、TRIGGERのリング上で、“一緒にUFCへ行こう”というようなことを言ってる選手がいたんだけど、勝手に行け、という感じなんですよ。いま金を貰ってやっているのがRIZINだったら、RIZINを盛り上げてRIZINでベルトを獲ることに全力で向き合ってくれないと。その先にUFCやBellatorという大きな目標があるのは、それはどうぞ、と。でもいまあなたが働いているのはここでしょうと。それだったらそこに対してのロイヤリティと誇りを持って戦ってほしいし、僕らもRIZINに命を賭けてやっているから、選手たちも中途半端な気持ちで関わるんだったら、僕はそういう選手と関わりたくない」と、RIZINでのチャンピオンシップを目指すファイターたちと共に進んで行きたいという。

 さらに、「UFCという目標があるんだったら、自分たちは別の道を辿って(行けばいい)。でもUFCに“記念受験”で1回行って来ました、それで一生食えるの? という話で、UFCに行ってランキングに入って、そこで結果が出るまでの実力をつけて、押しも押されぬ形で、僕は選手には行ってもらうべきだと考えるし、そこまでの志と準備が出来ているんだったら、別にRIZINを通過しなくてもいい。ほかの道で行けと」と、UFCに出ることではなく、UFCで勝ち上がる実力を身につけているのかと疑問を呈した。

「その野心を隠しながら、大きな目標を掲げながらも、いまはここで命を賭けて戦うよと言ってくれないと、こっちが気持ちが行かない。そこはちゃんとそういった気持ちを持って向き合おうよと。朝倉未来にしてもサトシにしても萩原京平にして、みんなそういう思いを──ベルトがほしいと思って戦っている。クレベルにも、このプロモーションにいる間はそうあってほしい。そのへんをクレベルがちゃんと約束して──いずれにしても実力的にはベルト戦線にからむ選手なので、そこの確認をして向き合えたらいいなと思います」と、クレベルがタイトルコンテンダーであることは認めながらも、RIZINへの気持ちが必要だとした。

 RIZINで結果を出す前から「腰掛けでやってます」感を出されたら良い気分はしないということでしょう。良い選手なら自然とUFCから声が掛かるでしょうし。続きを読む・・・
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