女子バンタム級タイトルマッチ。王者ヌネスは6度目の防衛戦。挑戦者ペーニャは3位。
UFCで過去に2階級同時制覇(チャンプ・チャンプ)を達成した選手は多いが、いずれも一方のタイトルは防衛戦を行わずに返上している中、ヌネスだけは両タイトルの防衛戦を続けている。女子フェザー級の層がスッカスカだからできるのかもしれないが。バンタム級は相手もいなくなり、今回2年ぶりの防衛戦となる。2つのベルトを通算8度防衛しているが、苦戦と言えるのはスプリット判定勝ちとなった現フライ級王者のヴァレンチーナ・シェフチェンコ戦くらい。
TUF18ウィナーのペーニャはタイトル初挑戦。UFCでの2敗(ヴァレンチーナ・シェフチェンコ戦とジャーメイン・デランダミー戦)はいずれも相手がランキング1位で、勝てば王座挑戦があるという試合で敗退している。前戦は五輪銀メダリストサラ・マクマン相手に2Rまで押さえ込まれる展開で、3Rに失速したマクマンからチョークで逆転一本勝ち。しかしオッズは大差のアンダードッグ。2017年から約1年半、出産・育児のために欠場している。勝てば、UFC契約期間中に出産した選手の初戴冠となる(なお、ヌネスにも娘はいるが、結婚相手は同性のニーナであり、ヌネスは出産していない)。
間合いギリギリで見合う両者。カーフキックを入れたヌネス。スリップダウンしたペーニャだが立たせるヌネス。またカーフキック。じりじり出てパンチ連打するペーニャだがヌネスの右が入りペーニャダウン。スタンドで見ていたヌネスだが飛び込んでパウンドへ。立ったペーニャを払い腰で投げテイクダウン。ハーフ。ペーニャ下からキムラを狙うがバックマウントを取られる。チョークを狙うが防いでいるペーニャ。ハーフで向き直ったペーニャ。またキムラを狙うペーニャ。しかし放した。ホーン。
1Rヌネス。
2R。カーフキックを蹴るヌネスだがペーニャがパンチを合わせていく。右がヒット。ペーニャのパンチがヒットしている。もらっているヌネス。右を打ち込み出るヌネスだがペーニャのパンチももらっている。足の動きがおかしいヌネス。ペーニャパンチを振るっていく。ヒットしている。手打ちでパンチを出しているヌネス。ペーニャのジャブをもらっているが、出てきたところに右を入れたヌネス。足を止めての打ち合い。ヒット数はペーニャだが一発の強さはヌネス。しかしついに連打をもらいヌネス下がる。ペーニャケージに押し込みタックル。テイクダウン!バックからチョーク!タップアウト!
ビッグアップセット!まさかの新王者誕生。
試合後のコメントで完敗を認めたヌネス。