UFC271:第1試合・ウィリアム・ナイト vs. マキシム・グリシン

ライトヘビー級だったが、ナイトがUFC史上最大の12ポンド(約5.4kg)の計量オーバー。ヘビー級戦として行われる。

ナイトは高校時代レスリングをしていたが、卒業後10年間はスポーツから離れ、ジャンクフードとビデオゲームに明け暮れた結果、体重も300ポンド(136kg)以上に。27歳の時に柔術を始めるためにジムに行き、ムエタイを勧められ、そこからMMAの道に。UFCでは初戦でHEAT王者のジョン・ダウンにテイクダウンから固められる展開で判定負けしたが、そこから2連勝。178cmとライトヘビー級では小柄だが、バック宙を見せるなど身体能力がある。打撃のディフェンスにやや難あり。エド・ハーマンの代役として2週間前に急遽出場が決まったという経緯があるとはいえ、あまりにもリミットを超過している。

グリシンは前回が4.5ポンドのオーバー。今回はリミットでクリアしている。UFCではヘビー級で判定負けした後、ロシア人対決でガジムラド・アンティグロフにKO勝ち。昨年2月の前戦はキックボクサーのダスティン・ジャコビー相手に接戦となったが判定負け。ヒョードルらを育てたレッドデビル・スポーツクラブでトレーニングしていた。

見るからに太めのナイト。リーチ・身長に勝るグリシンは遠間から前蹴り・ローを入れていく。左ハイがヒットしたが浅い。グリシンプレッシャーをかけてきた。じわじわ下がらせられるナイト。ボディに前蹴り。ナイトも蹴りを返すがヒットせず。両者パンチの間合いに入らないまま試合が続く。グリシンはパンチのフェイントは見せるが蹴りのみ。ホーン。

1Rグリシン。このまま蹴りの間合いだと負けてしまうナイト。出るしかないが出られないのか。

2R。右を一発入れたグリシン。カーフキック。ナイトのスピンキックは空振り。また右を入れたグリシンにナイトタックル。組み付くとケージに押し込む。引き剥がそうとするグリシンだが持ち上げて投げた!そのままバックマウントを狙うが、グリシン反転して上に。ハーフから肘。立ったナイト。残り45秒。スピンキックを空振った後、膝に手をついてお疲れポーズを見せるナイト。ホーンと同時にパンチで飛び込んだナイト。

2Rグリシン

3R。覚悟が決まったのか、ナイト出ていく。バックブローから組み付くとシングルレッグでテイクダウンを狙う。しかし逆にボディロックされる。離れたナイト。パンチを打ち込むグリシン。ナイトまたパンチで出る。タックルでケージに押し込む。受け止めたグリシン。距離を取り引き剥がそうとしたグリシンだがナイトがついていきテイクダウン。が、ハーフから脇を差したグリシンが立つとそのままボディロックしケージに押し込む。入れ替えたグリシン首相撲から飛び上がって膝。さらにシングルレッグで倒す。すぐに立つグリシンにまた首相撲から膝。しかしグリシン肘を入れて離れた。残りわずかでグリシンの右がナイトを打ち抜きダウン奪取。マウントからパウンド。ホーン。

三者フルマークでグリシン勝利。

いろいろと試合する状態ではなかったように見えたナイト。グリシンもガンガン攻めたら早めにフィニッシュできたのでは。安全策すぎて物足りない。

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