UFC279:第4試合・ノルマ・デュモン vs. ダニエル・ウルフ

女子フェザー級

ブラジルのデュモンは散打の黒帯で、13歳から始めた柔術茶帯。キャリアわずか4勝でUFCと契約すると、初戦は元Invictaフェザー級王者のミーガン・アンダーソンに1RKO負け。バンタム級で1戦したが体重オーバーがあり、以降はフェザー級に専念している。しかし前戦ではフェザー級でも体重オーバーした上に、本来バンタム級のメイシー・チアソンから何度もテイクダウンを奪われ判定負け。

ウルフはアマチュアボクシングのアメリカトップ選手で、オリンピック出場を目指していたが、自身の階級の試合は実施されずMMAに転向。しかし東京五輪では女子ミドル級まで開催されたために、MMAプロデビュー前に再びボクシングに出戻ったが、五輪予選で敗れて結局はMMAに戻ってきた。プロデビュー戦がいきなり2020年のコンテンダーシリーズで、キャリア3戦全勝の相手に序盤はパンチをヒットさせていたが、2Rには逆にパンチで攻め込まれケージを背負う場面も。判定勝ちでUFCと契約したが、翌年のデビュー戦は負傷欠場で、結局2年のブランク。39歳での遅いUFCデビューとなる。

ジャブを入れていくウルフ。デュモンは様子見。間合いに入れない。デュモンの右がヒット。しかしまたウルフがパンチを出していく。ジャブから右。手数は多いがヒットが少ない。一方のデュモンも自ら出ていかない。ジャブ、ワンツーを入出してくウルフ。デュモンもウルフが詰めたところにパンチを合わせてヒット。ホーン。

1Rヒット数でデュモン。

2R。ローを入れるデュモン。ウルフはジャブを出すが、まだ間合いが遠い。デュモン組んで首相撲。そこから足をかけてテイクダウン。ガードを取るウルフ。しかし足で距離を作り立った。不用意な立ち際に詰めて肘を入れたデュモン。ケージに押し込んで膝。離れるウルフ。ウルフの打ち終わりにデュモンのワンツーがヒットし効いた!組んでまたケージに押し込むデュモン。ウルフ引き剥がし離れた。ウルフパンチを返していくが、デュモンのパンチを貰いダウン!ガードを取るウルフ。ホーン。

2Rデュモン。

3R。出てきたウルフだがデュモンタックルでテイクダウン。ハーフで固めてパウンド。ガードにj戻して腕を狙うがパウンドをもらう。下から蹴って距離をつくるウルフだが、デュモンパウンドを落とすとパスしてサイドへ。そしてマウント。ハーフにもどしたウルフだが固められパウンドをもらう。クォーターマウントに。ウルフ凌ぐので精一杯。デュモン肘を落とす。残り15びょうでマウント。しがみつくウルフだがタイムアップ。

30-27×2、30-26の3-0でデュモン勝利。

ウルフの武器であるパンチでもダウンを奪い、最後は総合力での差も見せて完勝したデュモン。期待感があるかはともかく、女子フェザー級のタイトルマッチが行われるなら挑戦者はデュモン以外ありえない。

ウルフはMMA2戦目でいきなりデュモンは厳しすぎた。とはいえ年齢的にじっくり経験を積んでいる時間もないか。

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