UFC288:セミファイナル・ベラル・ムハマッド vs. ギルバート・バーンズ

ウェルター級5分5R。ムハマッド4位、バーンズ5位。

本来組まれていたチャールズ・オリヴェイラ vs. ベネイル・ダリウシュがオリヴェイラの負傷で延期になったため、急遽組まれたカード。

ムハマッドはUFC13勝3敗1NCで現在8連勝中。現王者エドワーズとの対戦は2Rにアイポークをもらって戦闘不能となりノーコンテストとなった。グラップラーだが打撃も向上しているとはいえ、フィニッシュ力は無く、13勝中判定勝ちが10度。前回は15戦全勝・UFCでも5連勝中のショーン・ブラディとの対戦だったが、ケージに詰めてパンチラッシュし、2016年のUFC初勝利以来となるKO勝ち。34歳。

バーンズは先月のUFC287でホルヘ・マスヴィダルに勝利してから2ヶ月連続での試合となる。前回の試合後には、次はタイトルマッチでなければ試合しないと宣言していたが、急遽のオファーに名乗りを挙げた。カマル・ウスマンのタイトルに挑戦してKO負けしてからは、次戦はミドル級が濃厚なハムザト・チマエフに敗れたのみで3勝1敗。36歳。

両者とも、勝てば挑戦権獲得が濃厚となる試合だが、いずれにせよ、次に行われるであろうエドワーズ vs. コビントンの結果次第の部分がある。

スイッチを繰り返すムハマッド。バーンズカーフキック。詰めてきたバーンズにジャブをヒットさせるムハマッド。飛び込んでパンチを狙うバーンズ。右を当てた。ムハマッドは左ミドルをヒット。また左ミドルを狙ったタイミングでバーンズタックル。倒しかけたが、ムハマッドが上を取ろうとする。バーンズ離れた。バーンズプレスしてきた。右を打ち込むがヒットせず。左ミドルがヒット。が、打ち終わりにムハマッドのパンチがヒットしフラッシュ気味にダウン。すぐ立ったバーンズ。また左ミドルを入れた。左ハイ。肩に当たってバランスを崩したバーンズ。ホーン。

1Rはフラッシュダウンを取ったムハマッドのラウンド。

2R。また左ミドルを入れたバーンズ。ムハマッドは打ち終わりにロー。左ミドル。ずっとスイッチを繰り返しているムハマッド。左ハイ。ワンツー。バーンズ飛び込んで右を打ち込んだが浅い。また右。右のダブルを入れたバーンズ。ムハマッド出てきた。バーンズは手を出せなくなっている。両者単発の打撃を入れホーン。

2Rは手数でほぼ五分。バーンズは最悪の場合は残り1Rも落とせなくなった。

3R。詰めてきたムハマッドだが、詰めるだけで手は出さない。バーンズはカウンターを警戒してか手が出せない。カーフキック。右で飛び込もうとしたバーンズ。ムハマッドはハイキック。ムハマッドワンツー。右ハイ連打。手数に差がついてきた。右で飛び込んだがヒットせず。ムハマッドがプレスするが、パンチの間合いの外から蹴っていく。左ハイ。バーンズ右で飛び込んだがヒットせず。遠い間合いではムハマッドが蹴りを出していく。ホーン。

3Rムハマッド。

4R。ムハマッド左ミドル。バーンズの打ち終わりに右を合わせた。また左ミドル。手数の差が出てきた。バーンズの右ハイはブロック。詰めてきたムハマッド。ワンツー。バーンズケージを背負う。バーンズ虚を突いてタックル。切られた。しかし直後に右がヒット。またシングルレッグを仕掛けたバーンズだが、自ら放した。ムハマッドケージに詰めるが、間合いには入らない。ジャブから右ボディを入れたムハマッド。ムハマッドハイ。また右ハイ。さらにパンチをヒット。バーンズの右がクリーンヒット。が、効いた素振りは見せないムハマッド。ホーン。

4Rムハマッド。両者倒しに行かない展開に、会場はブーイング。

5R。出られないバーンズ。ライブオッズは大差でムハマッドを支持。右を打ち込んでいくバーンズだがヒットしない。出ていくところにワンツーをもらう。ムハマッドがジャブを打ち込む。バーンズ一発狙いになったのか、右ばかりを出して空振りが続く。アッパーから右ストレートを入れたバーンズだが浅い。タイムアップ。

会場からは大ブーイング。

50-45、49-46×2の3-0でムハマッド勝利。

いつも以上に負けられない試合だったことは確かだが、それ以上に勝ちが必要な試合だったのに攻められなかった両者。ムハマッドはおそらく手数でポイントを取っていると思われたのでそれでいいかもしれないが、バーンズは負け濃厚でも攻められなかった。左腕を怪我しているかもしれないという情報も。緊急出場で怪我をしていたのなら気の毒だが…。5Rマッチになったことも、お互いスタミナ配分でギアを上げなくなってしまい、悪い方に働いてしまった。

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