・ファイト・オブ・ザ・ナイト:モフサル・エフエロフ vs. ディエゴ・ロペス
・パフォーマンス・オブ・ザ・ナイト:ヤン・シャオナン、マット・フレボラ
メインは3R以外はスターリングが取り、5Rは計算づくで逃げ切っての勝利と思われたが、ジャッジは2Rも割れていて、結果スプリットでの薄氷の勝利。スターリングとしては無理をしなかっただけで、余裕はあるように見えた。しかしセフードもブランクを感じさせず、3年のブランクの36歳でここまで動けるとは思わなかった。しかし残念ながら再度引退する模様。いきなりタイトル挑戦のチャンスが得られたから出てきただけで、また強豪同士の潰し合いを勝ち抜く困難を超えてまで戦う気にはなれないか。
勝ったスターリングはオマリー戦へ。スターリングにとってはイージーマネーと考えているだろうし、やることに異存はなさそう。
セフードと対照的に、クロンはなぜ出てきたのかわからなかった。欠場前最後の試合となったカブ・スワンソン戦では、たしかに打撃では押されていたが、一方でクロンもパンチを打ち込み、スワンソンの顔を腫らせる程度には打ち合えていた。今回は成長していないというより、スワンソン戦のレベルよりさらに下回っていて劣化していた。ネイトらと練習してきたというが、トレーニングの段階でこれでは通用しないとは考えなかったのだろうか。スワンソン戦と違ってガードに引き込むところまでは出来ていたが、ジョーデインは下からの攻めを許さず立ち上がっていて、クロンの主張するような1R10分や15分といったルールであっても結果は変わらなかっただろう。次はよほど下のレベルの相手でなければ勝ち目はない。
意外だったのはUFC10戦目で初のフィニッシュ勝利となったヤン・シャオナン。てっきりいつも通りの判定で、勝ってもタイトル挑戦は厳しいと思っていたが、元王者にインパクトのある勝利をしたことで、ジャン・ウェイリーとの中国人ファイター同士のタイトル戦というのも現実味を帯びてきた。またアジア大会が開催されれば、そこのメインで組まれる可能性はある。