UFC on ESPN49:メインイベント・ホリー・ホルム vs. マイラ・ブエノ・シウバ

女子バンタム級5分5R。ホルム3位、シウバ10位。

膠着状態にあった女子バンタム級。ヌネスの引退→王座返上により、にわかに上位ランカーにタイトル取得のチャンスが出てきた。現ランキング1位はペーニャ、2位はペニントン。

ホルムがロンダを破りタイトルを獲得したのは8年前。その後は5勝6敗と負け越しているが、6敗のうち4敗がタイトル戦でのもの。ここ4戦では3勝1敗で、負けたヴィエイラ戦もメディアのほとんどがホルムを支持する偏った内容のジャッジだった。それ以外の負けた相手のほとんどはすでにUFC女子バンタム級ランキングにはおらず、現ランカーで唯一いるジャーメイン・デ・ランダミー戦はフェザー級での試合。ランキングこそ3位だが、2位ペニントンには勝っており、タイトルに非常に近いところにいる。言わずと知れた元ボクシング世界王者ではあるが、ここ最近は四つからのテイクダウン→押さえ込みスタイルでの勝利が多い。女子最年長の41歳。

シウバは女子フライ級では2勝2敗1分けと平凡な戦績だったが、バンタム級に上げてからは3連勝。グラップラーで、10勝中7つの一本勝ちがある。特に下からの攻めが強く、UFCでの4一本勝ちもすべて下からの仕掛け。が、反面安易に下になりやすい。以前は打撃が強くなかったが、前戦はストライカーのリナ・ランズバーグ相手に打撃で上回る場面もあった。31歳。

本来はこの試合からバンタム級に戻すミーシャ・テイトがシウバと対戦予定だったが、テイトが欠場。トップ3ランカーのホルムが試合機会を求めて代役に名乗りを上げた経緯がある。その時はまだヌネスの引退前だった。引退後であれば、ランキング下位のシウバ戦に名乗りを上げることはなかったかも知れない。シウバにとってはビッグチャンス。

飛び込んでパンチを入れたホルム。シウバインロー。またパンチ連打で飛び込むホルム。一転タックルへ。ケージに押し込んだ。膝を入れていく。ホルム自ら離れた。前に出てきたシウバ。ケージを背負ったホルムだが、飛び込んでパンチの連打を入れる。また組みに来たホルム。シウバ首相撲から膝。そのままケージに押し込んだホルム。肘を入れて離れた。詰めたシウバが逆に肘を入れた。またタックルに入るホルムだが止めたシウバ。ホルムミドル。残り1分。ホルムの蹴りをキャッチしたシウバがケージまで詰めて肘。しかしホルム組んでタックルへ。ホルムケージに押し込みながらコツコツ膝。ホーン。

1R手数&押し込みのコントロールでホルム。シウバ意外と打撃で対抗できている。

2R。詰めたシウバだが、ホルム組んでまたケージ押し込み。レベルチェンジしてタックルへ。シウバスルっとニンジャチョーク!がっちり入った!ホルムタップ!

シウバジャイアントキリング達成。一気に次期タイトル争いに名のりを挙げた。ニンジャチョークでの勝利はUFCとの契約を決めたコンテンダーシリーズの試合以来。バンタム級4連勝、3連続一本勝ち。交際中の元UFC女子ストロー級ファイター・グロリア・ジ・パウラと抱き合って勝利を祝う。

ホルムはタイトル陥落したミーシャ・テイト戦以来、キャリア2度目の一本負け。

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