カマル・ウスマン 1.36
ホルヘ・マスヴィダル 3.35
アレクサンダー・ヴォルカノフスキー 1.43
マックス・ホロウェイ 2.95
ピョートル・ヤン 1.45
ジョゼ・アルド 2.80
ジェシカ・アンドラジ 2.75
ローズ・ナマユナス 1.48
アマンダ・ヒバス 1.11
ペイジ・ヴァンザント 7.00
ヴォルカン・オーズデミア 1.63
イリー・プロハースカ 2.40
エリゼウ・ザレスキ・ドス・サントス 2.10
ムスリム・サリコフ 1.77
マクワン・アミルカーニ 1.48
ダニー・ヘンリー 2.75
レオナルド・サントス 1.57
ロマン・ボガトフ 2.55
マキシム・グリシン 1.87
マルチン・ティブラ 1.95
ハウリアン・パイバ 1.57
ジャルガス・ジュマグロフ 2.55
カロル・ロサ 1.42
ヴァネッサ・メロ 3.00
デイビー・グラント 2.55
マーティン・デイ 1.57
メインは試合6日前に急遽決定したホルヘ・マスヴィダルがUFC王座に初挑戦する試合。キャリア初期、戦極に参戦した際はホドリゴ・ダムにKO負けしたが、その後連勝し、前王者の北岡悟にもKO勝ち。Strikeforceではギルバート・メレンデスのタイトルに挑戦したが判定負けとあと一歩のところでタイトル獲得ならず。UFCでもライト級ランキング下位あたりで勝ったり負けたり。階級をウェルターに上げてもそれは変わらず、ドナルド・セラーニに勝って上位ランク入りしたものの、デミアン・マイアやスティーブン・トンプソンに連敗。
それがここ3戦はダレン・ティル、ベン・アスクレン、ネイト・ディアスに3連続KO勝ちで一気にブレイク。人気・ランキングともに王座挑戦の権利は十分にあったが、金銭面で納得行かず、マスヴィダルが対戦を拒否。それがここに来て挑戦者のギルバート・バーンズが欠場したことで、マスヴィダルが納得できるファイトマネーが提示されることに。
が、マスヴィダルは当然ながらこういった事態はまったく予想できていなかったはず。もちろんウスマンも相手が急遽バーンズからマスヴィダルに変わることで戦略変更を強いられることにはなるが、それ以上にマスヴィダルは準備ができていないはず。金銭的には最初の挑戦を拒否したのは正解だったかもしれないが、貴重な挑戦のチャンスに十分なコンディションで挑めないのは正解と言えるのかどうか。ただ、マスヴィダルは今回ウスマンに負けたとしても、価値がそれほど下がることはないかもしれないが。
マスヴィダルが勝つとしたら1Rに畳み掛けてのKO勝ちだが、凌がれたらウスマンペースだろう。ウスマンKO勝ち。
セミはUFCお得意のダイレクトリマッチ。前回は挑戦者ヴォルカノフスキーが圧勝した試合だったが、ダナ・ホワイトは接戦だったと思ったようで、試合直後から再戦についてコメントしていた。メディアの判定を見てもむしろ大差でヴォルカノフスキーだったが…。
前回はホロウェイ有利だったオッズが、今回は当然ながらヴォルカノフスキー優位に。前戦では序盤からヴォルカノフスキーが打撃の手数でリードする展開で、ホロウェイは展開を変えないまま判定負け。今回はフィニッシュを狙っていくということで、前回とは違う試合になる可能性もある。年齢的にもヴォルカノフスキーより3歳若い（もっとも、この世界は年齢よりも試合のキャリアで衰えが始まる場合が多いが…）。ただし、王者も自らホロウェイとの再戦をアピールしており、モチベーションは低くないはず。
前回の試合は参考にならないとは思うものの、ヴォルカノフスキーがホロウェイの圧力を凌いで判定勝ちと予想。
5月にヘンリー・セフードが王座防衛直後に引退・タイトル返上したことで組まれたバンタム級王座決定戦は、UFC6戦全勝でタイトル初挑戦となるヤンと、バンタム級0勝1敗の元フェザー級王者アルドとの間で行われる。別階級の王者が、その階級に転向直後にタイトル挑戦というのは割と良くあるが、初戦でマルロン・モラエス敗れていて、しかも勝った相手が試合できる状態にも関わらず、差し置いての挑戦というのは納得できない。当初、5月にアルドがセフードのタイトルに挑戦する予定だったのが、アルドがブラジル出国できず流れたと思ったのだが…。
モラエスにとっては気の毒だが、ヤンにとってはフェザー級のレジェンド王者アルドの方が美味しいのは確か。モラエス戦は負けたものの2Rに打撃で攻勢となる場面もあり、階級を下げても動きが悪くなることはなかった。一発の威力は落ちているかもしれないが。
意外にもUFCでは初の5R戦となるヤンに対し、UFCでのキャリアのほとんどが5R戦のアルド。長期戦になればアルドの経験が物をいうかもしれない。予想はヤンのKO勝ちで。
プレリムメインではRIZINライトヘビー級王者プロハースカがUFCデビュー戦でランキング7位・タイトル挑戦経験者のオーズデミアと対戦。層が薄い重量級では、初戦がランカーとの対戦となることはままあり、オーズデミアもまたUFC初戦は特に期待されていたわけでもなかったがランキング6位のOSPと組まれて判定勝ちし、その後連続KOで4戦目で王座挑戦を果たしている。しかし王者コーミエには完敗すると、アンソニー・スミスとドミニク・レイエスにも敗れて3連敗。そこからまた2連勝しているものの、現状はタイトル再挑戦の可能性は低い存在。
プロハースカは現在10連勝中・7連続KO勝ちだが、世界的な評価を得ている相手は引退間際だったキング・モーと、現在Bellatorでタイトルコンテンダーになっているワジム・ネムコフのキャリア初期に勝っていることくらいなので、まだ実力を知られていないのは仕方ないが、オーズデミア相手なら十分勝負になる。オッズでアンダードッグなのは、他団体王者がUFC初戦で活躍できないジンクスがあることも影響しているのではという気がする。
第1試合開始は12日朝7時から。速報します。
