UFC on ESPN61:第2試合・ユーセフ・ザラル vs. ヤルノ・エレンス

フェザー級

ザラルは2020年にUFCと契約し、3連勝した後3連敗・1ドローでリリース。今年3月にファイトウィークに入ってからの欠場選手の代役としてUFC復帰を果たした。初戦はUFC6勝3敗でランキング目前のビリー・クアランティーロ戦で、一方的に打撃を打ち込むと、2Rには足払いで倒しバックに回ってのリアネイキドチョークで一本勝ち。リリースされたのが不思議なほどの圧勝だった。しかし2戦目はUFC1勝2敗のエレンス戦と、相手のレベルが下がってしまっている。バックボーンは10歳から始めたキックで、15歳の時にモロッコからアメリカに移住した。27歳。

エレンスはかつての格闘王国・オランダ出身の数少ないUFCファイター。UFCデビュー戦はテイクダウンされると立てずに押さえ込まれ続けて判定負け。2戦目は3連敗中のチェ・スンウにカーフを効かされ、またテイクダウンされると下からしがみつくのみで判定負け。前戦はUFCデビュー戦のスティーブン・ヌエンが打撃勝負に付き合ってくれたことにも助けられ、ダウンを奪っての判定勝ち。しかしテイクダウンされてからのリカバリーが向上しないことには、今後の見通しは暗い。29歳。

体格で上回るエレンス。ザラルカーフキック。エレンスのパンチはステップでかわす。アッパーを打ち込んで出たエレンス。バランスを崩したザラルだが距離を取る。ザラルのカーフに右を打ち込むエレンス。エレンスのアイポークがありタイムストップ。再開。エレンスの右フックにタックルを合わせたザラル。ケージに押し込むとシングルレッグからテイクダウンに行く。こらえていたエレンスを倒した。ケージ際で背中を向けたエレンスの背中に乗る。四の字バックで背負われたままチョーク。顎の上から絞める。タップアウト!

UFC復帰から2連続チョークでの一本勝ち。打撃ではエレンスペースだったが、テイクダウンするとそのワンチャンスで決めてみせた。

エレンスはテイクダウンされた後すぐに立ち上がろうとしたところは今までの反省だったかもしれないが、裏目に出てチョークに捕まってしまった。

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