UFC251:第4試合・マルチン・ティブラ vs. マキシム・グリシン

ヘビー級。

ポーランドのティブラはUFC5勝5敗の5割ベテランになってきたが、ランカークラスには勝てない。ヘビー級の下の方にありがちな、レベル的にはあまり高くない選手。柔術黒帯で、ローカル時代は一本勝ちも多かったが、UFCではテイクダウンしても押さえ込むだけの試合が多い。本来はアレクサンダー・ロマノフと対戦予定だったが、ロマノフが新型コロナウイルスの検査で陽性となり欠場し、代役のグリシンとの対戦に。

ロシアのグリシンUFC初参戦だがもう36歳。キャリア12年で30勝7敗2分け。2年続けてPFLにライトヘビー級で出場し、初年度は予選リーグは2連勝したものの、決勝トーナメントはドローで、規定により1Rを取られたため勝ち上がれず。2年目は初戦でUFC4戦全勝のまま再契約せずPFLに参戦したジョーダン・ジョンソンに判定勝ち。しかしまたも決勝トーナメントでドローでの敗退。UFCではヘビー級に上げたが、計量では101.15kgと、ライトヘビー級にも十分落とせそうな数値だった。

グリシンのミドルをキャッチしたティブラ。テイクダウンを狙ったが倒せず離れた。ティブラ距離を詰めて組むとケージに押し込み。離れたがまたケージに押し込みダブルアンダーフック。差し替えして入れ替えたグリシン。離れた。ジャブを入れるグリシン。また押し込むティブラ。シングルレッグ。寝かされないようにこらえているグリシンだが片膝をついた体勢に。パンチを入れるディブラ。ホーン。

接戦だったが、最後の攻防でティブラか。

2R。またティブラが押し込み膝を入れるがグリシンローブローをアピール。タイムストップ。同じ体勢で再開。シングルレッグ。こらえたグリシンが肘。またシングルレッグで倒そうとするディブラ。切って離れたグリシン。左ミドル。尻クラッチでテイクダウンしたティブラ。ホーン。

2Rは打撃のヒット数ではグリシンだが、押し込みと最後のテイクダウンでティブラに入ってもおかしくない程度の差。

3R。グリシンがジャブや前蹴りで手数を出していく。ティブラタックルでまた押し込み。スタンドでバックに回ると膝を入れる。正対したグリシンだがなおも押し込むティブラ。テイクダウン。マウント。背中を向けたグリシンから四の字バック。パウンドを打ち込むティブラ。逃げられないグリシン。タイムアップ。

30-27, 30-27, 30-26の3-0でティブラ勝利。

グリシンは本来のライトヘビー級に落としてちゃんと準備をした状態ならどうかといった内容だった。

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