【ONE110】31日のバンコク大会にスタンプ・フェアテックスがMMA出場。今後のスケジュールも発表

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【写真】31日ライブ中継枠でスタンプがダークシリーズでもなく、またMMAへの出場は嬉しい (C)MMAPLANET

13日(月・現地時間)にONE Championshipのチャトリ・シットヨートンCEO兼チェアマンが自らのSNSに2つの投稿をし、31日(金・同)にタイ・バンコクで開催される無観客大会のONE110「No Surrender」の追加カードと、今後のイベント・スケジュールに関する発表をしている。

31日大会ではONEムエタイ世界フライ級王者ロッタン・ジットムアンノン✖挑戦者ペッダム・ペッティンディーアカデミー、ONEムエタイ世界フェザー級王者ペットモラコット・ペッティンディーアカデミー✖挑戦者ヨーセングライ・フェアテックスと、キックボクシング・フェザー級でスーパーボン・バンチャメーク✖シッティチャイ・シッソンピーノンの立ち技3試合が既に発表されていた。

ここにMMAマッチでスタンプ・フェアテックス✖スニサ・スリサン、マーク・アベラルド✖ファブリシオ・アンドラジの2試合とムエタイ=パンパヤック・ジットムアンノン✖スーパーレック・ギアットムーガーオが加わることが明らかとなった。


チャトリの投稿にあるようにCOVID19の影響で国境を跨いだ行動は極端に制限されている状態でタイ人対決及び、タイのジムに所属する他国のファイターの試合が組まれた形だ。

立ち技のスーパーシリーズ中心になるのは当然といえるバンコクでの再出発だが、ここにスタンプのMMA出場はMMAファンにとっては嬉しいニュースだろう。

対戦相手のスリサンは2000年12月生まれの19歳の選手で、16歳だった2017年までにタイのローカルショー=FMD(フルメタル・ドージョー)でMMAを3試合経験し3勝している。スリサンはムエタイの経験もあるようで、過去3試合では首相撲から相手を崩しや、柔道に近い足技や腰技で投げも試合で決めてきた。とはいっても、対戦相手の力はスタンプの違いは明白で──どれだけ善戦するかという見方になるか。

もう1つのMMAもONE本戦で戦っている選手と、この状況下で戦う機会を得たファイターのマッチアップとなった。アベラルドはPXCからONEウォリアーシリーズに転じ、本戦にステップアップし竹中大地や佐藤将光と戦ってきたフィリピン系ニュージーランド人選手だ。

一方のアンドラジは22歳のブラジリアンで、キャリアは3勝2敗。ブラジルで1試合、カザフスタンでWFCAの試合に出場してからは、中国のクンルンや武林風で戦ってきた。アンドラジはプーケットのタイガームエタイ所属、アベラルドはパタヤのフェアテックス・ジム所属──タイ在住選手の国際戦MMAとなる。

またチャトリが明らかにしたイベント・スケジュールは7月31日以降、8月14日&21日&28日、9月11日&18日&25日、10月は9日&16日&30日となっているが、開催国等は明らかとなっていない。

当然のようにこの日程の回数だけイベントが行われるのではなく、無観客大会で組まれた録画試合を中継するONE Dark Seriesの配信日との合算であることが予想される。となると以前に「No Surrender大会は、12試合が録画マッチ=ダークシリーズ用として組まれる」とチャトリが公言していたように、今後のイベント形態はライブマッチが6試合&ダークシリーズ=6試合✖2回配信分の18試合というワンセットになりそうだ。

とはいえ、この計算をすればイベント&配信回数の合計は3で割り切れなければならないが、チャトリの発表は10イベント。そうなると31日のNo Surrenderも含め、24試合が用意された大会が出てくるのかもしれない。

もう1つ気になるのが、10月シリーズだ。パンデミック以前にONEでは4月の日本大会を10月に延期する発表をしていた。現状を顧みると、ONEのイベント開催国で国内在住選手のみで18及び24という数の試合が組め、かつ無観客大会を行える目算を立てることができるのはタイ、中国、そして日本の3カ国しかない。

勿論、10月には各国を巡る状況は好転し、観客を入れた大箱で国際戦を組めることができるようになっているかもしれない。とはいえ、希望的観測をもってイベントの準備はできない。現状に則したイベントの開催方法を考えると、無観客&収録マッチ形式を念頭に動き出す必要があるのは明らかだ。日本国内でいえば那須川天心が無観客 ABEMA TVファイトに出場するニューノーマル時代、チャトリが発信した今後のスケジュールに関して、さらなる詳細の発表を待ちたい。

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