【写真】高本は受けの強さを発揮したが、OTでは世羅の極めが上回った (C)KEISUKE TAKAZAWA/MMAPLANET
<75キロT準決勝/7分1R>
世羅智茂(日本)
Def.OT
高本裕和(日本)
ガードを取った高本に対し、世羅はヒザ十字からヒールへ移行する。落ち着いてヒザを抜いた高本に対し、世羅はニーシールドでスイープを狙いつつ足を取ろうとする 。高本は上で固め、清水ほどではないが関節技を防ぐための寝技を続ける。
ハーフからキムラ狙いの世羅だが、ここも高本が防いで立ち上がる。世羅は座り、やや待ちの姿勢で高本を攻めさせようとしているか。残り2分30秒、クローズドを取った世羅に対し、高本はガードの中に収まる。ガードが開くと、腰を上げた高本に対し世羅はハーフニーシールドに。デラヒーバから足を取らせない高本に対し、巴スイープで浮かせてクローズドを世羅が選択する。残り30秒、両者が動かず──高本は一発の腕狙いが不発となり、狙い通り延長戦を迎えた。
先攻の世羅は腕十字を選択。体を跨いだ高本だが、6秒でタップを強いられる。高本もスパイダーウェブ、跨いで立ち上がった世羅は20秒以上我慢し安堵のタップをした。
<75キロT準決勝/7分1R>
山中健也(日本)
Def.4分09秒by RNC
小川智也(日本)
小川が下を選択し、山中も慎重に動いて腰に右手を回す。フレームで肩を押す小川は、間合を取り直すように立ち上がる。ジャンピングガードでクローズドを取った小川に対し、立ち上がった山中はガードが割れて足首を捌く。小川は三角絞めから足関節を狙うが、バックを伺う山中はトラックポジションからワンフックでRNCを極めた。足関節でなく、絞めで勝つあたりが山中の充実ぶりを伺わせた。