【写真】日本のメイヘム?!──石井逸人(C)MMAPLANET
16日(土)、東京都文京区の後楽園ホールで開催されたShooto2021#03で、石井逸人が野尻定由とドローながら、総得点でその野尻、小野島恒太を退けインフィティリーグ2020バンタム級で優勝を果たした。
新型コロナウィルス感染問題により、試合スケジュールが大幅にリセットされるなか、石井は緊急事態宣言下でも試合を欲し、リーグ戦以外も戦ってきた。
しかしながら1月に一本勝ちをしながら、不道徳行為と十分な反省が見られなかったということで厳重注意処分を修斗狂気協会から受けるなど、やらかしてしまっていた。
とにかく結果を残すしかないMMAにあって、ひたすら結果を残すしかないなかでインフィティリーグを制した石井に大会終了直後に話を訊いた。
──色々あったインフィニティ・リーグ、優勝で終えることができました。おめでとうございます。
「これまで特にベルトが欲しいとかなかったのですが、TRIBEで練習するようになったタイトルが欲しいと思うようになりました。それにはインフィニティを取ることが近道になる。だから仕切り直しのつもりで出ました。なので、優勝できたことで一安心はしています。
途中であんなことをしてしまって、また色々な人が不快に思う事をしてしまって申し訳ないと思っています。出場した全選手に改めて『スミマセン』と言いたいです」
──本当に……必要ないことをしてしまいました。ところでインフィティリーグはポイント制で、純粋なワンマッチとは違う戦略が必要になってきます。その辺りは何か頭に入れて戦っていたのでしょうか。
「ホント、何も考えずに……そういうことを考えられないからこそ、ノープランで戦いました。こういうことをしようというはなくて、やってきたことを出すことができれば結果につながると思っていました。練習してきたこと、自分が出したかったことは出せたかと思います。
ただカーフを蹴られていたのが、マイナスになってドローになってしまったのかな……と」
──初回はあれだけ圧倒しましたが、2Rはイーブンになり微差で野尻選手が取ったという感じでした。
「イーブンでしたね。自分もそう思いました。初回を取ったらマインド的に行けると思って。
初回に当たったパンチが効いていたのも分かったのですが、それで『打ちたい』、『打ちたい』という気が強くなって、逆に打ち込むためにタイミングを測り過ぎて待つような感じになってしまいました。
それでも終わった時は勝ったかと思いましたが、ドローでしたね」
──今年26歳、若い若いと言われていましたが、すぐに30歳が見えてきます。階級は違いますが、平良達郎、宇田悠斗という年下の世代がタイトルに絡んでこようかとしています。
「他人は他人、自分は自分です。年下、年上とか関係なく僕は自分がやるべきこと、結果を残していくだけです。年齢が若いから上がって来るんじゃなくて、良い選手だから上がってくるので。ベテランでも良い選手はいるし、そのなかで自分が戦っているだけで、年下が出てくるから刺激を受けるとかないです」
──では仕切り直しで臨んだインフィティリーグで、優勝という絶対の結果は手に今後は? マイクで──環太平洋王者の安藤達也選手へ挑戦をアピールしました。
「世界チャンピオンが今、修斗にいませんからね。安藤選手は防衛期限が近づいていて、ノンタイトル戦で負けている。上の方はRIZINに行っているなら、もう自分しかしないでしょ。そろそろベルトが欲しいかなって。
修斗の歴史でも、こんなにタイトル戦に挑戦できていない人間っていないと思うんです。タイトルに届く人間なら自分が一番遠回りしているかと。22試合、戦っていて一度もタイトルマッチを経験していないですからね(笑)。
今日も2Rにああいう戦いになってしまった。そこをまた練習して修正していきます。このままノープランではないですけど、TRIBE流に自分のやりたいことを重ね合わせていけば、チャンピオンにはなれると思っています。
さすがに道草食い過ぎてきたので、ここはベルトを獲りに行きます」
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