フライ級。シュネル9位、ナム13位。
シュネルはUFC4勝3敗。井上直樹にMMA初黒星を与えている。一昨年12月、4連勝でランキング4位のアレッシャンドリ・パントージャと対戦したが、アグレッシブに攻めたものの、パントージャのパンチを貰ってKO負けを喫した。一本勝ちの多いグラップラーで、特にギロチンや三角絞めが得意。
ストライカーのナムは当時のBellator王者に修斗ブラジルでKO勝ちし、UFCと契約するという話もあったがBellatorとの契約の問題で実現せず。7年後、35歳で遅いUFCデビューを果たしたが、打撃が不発で2連敗。コロナ禍でバンタム級に上げると、相手がいずれも代役のUFCデビュー戦選手だったこともあり、2連続KO勝ち。今回はフライ級に戻している。シュネル戦は本来は9月に組まれていた試合だったが、シュネルが減量による体調不良で欠場。12月に仕切り直しで組まれていたが、さらに1ヶ月延期となった。
両者ジャブや前蹴りで牽制。シュネルワンツー。ナムは間合いを詰めていくが、シュネル距離を取る。ケージ際をサークリング。下がりながらジャブ。ナムが追いかけてパンチを放つが空振り。残り1分。入ってきたナムにパンチのコンボを打ち込むシュネル。間合いを詰めてパンチを貰う展開が続くナム。ホーン。
1Rは手数でシュネル。
2Rもナムが出ていくが、パンチは距離を取られてかわされ、シュネルのパンチを貰う展開が続く。鼻血を出すナム。ひたすら出てパンチを放っていくナム。
3R。ペースが変わらないナム。同じようにパンチをかわされカウンターをもらっているが、ナムにも一発逆転できる打撃があるだけにシュネルは気が抜けない。ワンツーがヒットしたが浅かったか。フルスイングのパンチを打ち込んでいくナム。残り1分。ケージに詰めてパンチを入れたナムだがシュネルも打ち返しタイムアップ。
2R、3Rはスタッツだと僅差だが…。
29-28ナム、29-28シュネル、29-28シュネル。スプリット判定でシュネル勝利。
両者とも1Rからずっと良くも悪くもペースが変わらず。僅差だが勝負に行くこともせず、ジャッジに勝敗を委ねた。