UFC264:第8試合・ショーン・オマリー vs. クリス・モウティーニョ

バンタム級

スター候補生のオマリーはマルロン・ヴェラ戦で足を負傷してのKO負けでMMA初黒星。不運ではあったが、スター選手に必要な運は持ち合わせていなかった。前戦ではかつてのスター候補生・トーマス・アルメイダと対戦し、3連敗中のオマリーから1Rにダウンを奪いKO寸前まで追い込むも、余裕を見せすぎて仕留めきれず、結局3RまでかかってのKO勝ち。期待度が高いだけに要求されるハードルも高い。MMAでは派手な打撃での勝利が多いが、不可抗力での欠場期間には積極的にグラップリングマッチに出場していた。

本来はベテランのルイス・スモルカと対戦予定だったが、先月末にスモルカがブドウ球菌感染症で欠場となり、UFC初参戦のモウティーニョとの対戦に。モウティーニョは28歳で9勝4敗。フィーダーショーのCES MMAではバンタム級王座に挑戦したが現UFCファイターのトニー・グレーブリーにKO負け。UFCでいきなりナンバーシリーズのメインカードで人気選手との対戦が組まれたことには、まず本人が一番驚いていた。戦績は良くないが、アグレッシブなファイトスタイルが特徴。しかし打撃ではフットワークやヘッドムーブがなく、KOパンチを貰うことも多い。案の定、今大会一番のアンダードッグに。

間合いを詰めていくモウティーニョだが、オマリーが前蹴り、ジャブを下がりながらヒットさせる。飛び込んでいくモウティーニョに右をヒット。どんどん出るモウティーニョ。しかしパンチを貰っている。かまわず出る。ケージ際で入れ換えてパンチを入れると右を打ち込み効かせた。モウティーニョが出る圧力が無くなるとオマリーがラッシュ。出ていくモウティーニョだが打撃をもらいまくる。ボディブロー。モウティーニョなおも出るが、残り5秒で前に出る瞬間に右をもらいダウン!オマリー即ギロチン!しかしホーン。

1Rオマリー。

2R。またも出ていくモウティーニョ。ジャブをもらいまくっているがそれでも出る。出たところに右を打ち込んだオマリー。右ハイ。それでも下がらないモウティーニョ。オマリーボディブロー。ワンツー。全弾もらっているモウティーニョ。なおも打ち込むオマリーだがそれでも出る。オマリーが逆に疲れてきた。マウスピースを吐き出す。下がって打ち続けるオマリー。ホーン。

2Rオマリー。

3R。出るモウティーニョにパンチ・前蹴りを入れていくオマリー。しかし止まらないモウティーニョ。右ハイ、ジャブもヒットしているが止められないlパンチが入りモウティーニョの前進が止まったところに膝・パンチの連打を打ち込むが、また前進を始めるモウティーニョ。さすがに被弾が増えてきたがそれでも出る。会場も打たれても出続けるモウティーニョを応援する歓声に変わってきた。オマリー残り30秒でラッシュ。さらに連打が入る。もらったところでハーブ・ディーンがストップ。KO。

ブーイング。残り30秒だし止めなくてもいい気がしたが、あれ以上続けたところで逆転の目はなかったし、致し方ないか。

打たれ強さ・気持ちの強さで観客の気持ちはキャッチしたモウティーニョだが、打たれるだけで終わった。

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