UFC on ESPN27:セミファイナル・カイラー・フィリップス vs. ハウリアン・パイバ

バンタム級。フィリップス14位、パイバはフライ級12位。

フィリップスは昨年3月にUFCデビューして以来3連勝。最初の2戦はUFCデビュー戦の選手なので評価はわからなかったが、前回はランカーで中国No.1プロスペクトのソン・ヤドンへの勝利。打撃戦でリードしつつ、ヤドンが取り返そうと出てきたところにタックルでテイクダウンを奪う展開で、UFC無敗だったヤドンを破ってランキング入り。まだ26歳でトーランスのグレイシー柔術アカデミーで始めた柔術がバックボーン。無敗選手を集めたTUFに出場し、チーム・ミオシッチにドラフト1位で指名されたが、トーナメントでは優勝したブラッド・カトーナに敗戦(非公式戦)。その後、ローカルイベントでDEEP王者ビクター・ヘンリーと対戦し、スプリット判定負けしたのがキャリア唯一の黒星。26歳。

本来はハファエル・アスンサオと対戦予定だったが、先月下旬にアスンサオが負傷欠場。代役でUFCでのバンタム級初戦となるパイバと対戦する。パイバは昨年7月の試合は3ポンドオーバー。今年5月の試合は減量による体調不良で欠場。計量失敗が2度続いており、今回からUFC参戦前のバンタム級に戻す。フライ級ではここまで2勝2敗。フライ級は層が薄いのでランカーだが、勝った相手も最下層のレベルで、ホジェリオ・ボントリンやカイ・カラフランスには敗れている。こちらは25歳。

パンチを打ち込んでいくパイバだが、フィリップスのワンツーをもらいダウン!すぐ立った。しかし回復したか自らパンチで出る。フィリップスの蹴りをキャッチしてテイクダウン。フィリップス立つがシングルレッグへ。フィリップスはスイッチして逆にシングルレッグに入ると、リフトしてマットに叩きつける。押さえ込まず立ってスタンドへ。出てきたパイバに右フックがヒットし、パイバちょっと崩れかけるがタックルで凌ぐ。フィリップス浴びせ蹴り。当たりが浅くそのまま下に。三角を狙ったフィリップスだがパイバ外してパウンド。しかしフィリップスは下からシングルレッグに入り上に。強引にマウントを狙うが立たれた。立ち際に肘を入れるフィリップス。フックが顎を捕らえてパイバ倒れる。残りわずかでパウンドをまとめるフィリップス。が、残り時間を見たのかレフェリー流してホーン。

1Rフィリップス。打撃で圧倒している。

2R。タイミング良くタックルで組み付いたパイバがスタンドでバックに回ると、そこから引き込んで足関を狙う。しかしフィリップス外して立った。フィリップスが出るタイミングでパイバの右がビッグヒットしてダウン!フィリップス立つが効いているか。パイバ一転出ていきパンチを打ち込むが、フィリップス凌ぐ。フィリップスのバック肘に合わせてタックルで組み付いたパイバ。フィリップス離れる。今度はフィリップスが逆にタックル。テイクダウン。フィリップスバックを取らせて立ち離れる。しかし消耗しているか。パイバタックル。スタンドでバックに回るとそこからパンチを打ち込む。正対したフィリップス。バック肘はかわされたが、そこからタックルに入りテイクダウン。バックに回るフィリップス。残り30秒。が、股下から抜けて立ったパイバ。またフィリップスの右フックがヒット。しかしパイバも右を打ち返す。残りわずかでフィリップスタックル。受け止めたパイバ。ホーン。

2Rダウンはあったが全体的にフィリップス。両者かなり消耗しているが、まだ1Rある。

3R。パイバが右を打ち込み出る。疲れはあるフィリップスだがステップしてタックル。切られた。パイバがパンチで出ていくがまた右フックをもらった。フィリップスタックル。倒したが押さえ込めず立たれる。パイバ手を出していく。フィリップスも疲れた。パイバが打撃で出る。フィリップスダブルレッグ。が、押さえ込めず立たれた。フィリップスまた組み付く。パイバがシングルレッグに来たところでスイッチを狙ったが、返せず下に。フィリップスもうガス欠か。ハーフで動けず。しかしフィニッシュが欲しいパイバもハーフからコツコツ殴るのが精一杯。残り10秒で立ったフィリップス。右を当てていく。タイムアップ。

29-28×2、28-28の2-0でパイバ勝利。

2Rはパイバ。1Rは一者10-8で、残りの2人は10-9。パイバが階級転向初戦でランカーを下した。1RはKO負け寸前だったが、2R以降かなり消耗しているにも関わらず攻め続けた。

フィリップスは1R10-8という計算だったのか、3Rは下のまま逃げ切りに入ったように見えたが、ドローは1者のみ。

タイトルとURLをコピーしました