UFC on ESPN+49:メインイベント・デレク・ブランソン vs. ダレン・ティル

ミドル級5分5R。ブランソン5位、ティル7位。

4連勝中のブランソン。ジャカレイ戦の後、6試合連続で下位ランカーとの対戦となるが、連勝で5位まで上げてきた。ここ2戦は連勝中の期待のファイター・シャバージアンとホランドを倒しているが、いずれもブランソンの評価が上がるというよりも相手選手の評価が下がる内容だった。レスリングベースのストライカー。

ティルはウェルター級では2度体重オーバーがあり、タイロン・ウッドリーとのタイトルマッチとホルヘ・マスヴィダル戦で連敗したことを期にミドル級転向。ミドル級での2戦はいずれも同じウェルター級から上げてきた選手で、ケルヴィン・ガステラムには僅差判定勝ち、ランキング1位の元王者ウィテカーには僅差判定負け。しかしミドル級でも十分戦えることを見せている。4月にマーヴィン・ヴェットーリと対戦予定だったが鎖骨骨折により欠場となり、約13ヶ月ぶりの試合。

無表情で入場曲なしで入場するティル。サイコパス感がある。

間合いを詰めたティル。左を打ち込む。ブランソンが打ち返すと四つに組むがすぐ突き放した。ティルがジャブからワンツーを入れる。左がヒット。ワンツー。ブランソンパンチのフェイントからタックル。両足を束ねてテイクダウン。ハーフ。しっかり固めるブランソン。体を起こすと強いパウンド。連打。ティル下からホールディングして凌ぐ。ティルの左腕を膝で踏んで固定しパウンド。肘。また体を起こして連打。もらっているティル。かなり打たれたが足で蹴り離して立ったティル。ブランソンの背中を叩いて褒める余裕を見せるティルだが右目の下がかなり腫れている。じわじわ出るが手を出さないティル。ホーン。

1Rブランソン。

2R。ブランソンのタックルを止めたティル。ジャブ。右を打ち込んだところにブランソンタックル。なんとかこらえてケージ際まで移動したティル。差し返した。離れた直後にブランソンまたタックル。受け止めたティル。ケージまで押し込むブランソン。離れる。間合いを詰めたブランソンに首相撲から膝を入れるティルだが、ブランソンそのまま距離を詰めてタックルでテイクダウン。またハーフ。ティル下からしがみついてディフェンス。細かい打撃を入れていくブランソンだがまた起き上がり肘。しがみついて強い打撃を打たれないようにするティルだがブランソンが上の状態が続く。残りわずかで立ち上がりパウンドを入れると、起き上がろうとしたティルのバックに。ティルバックを取られたまま立つ。正対。ホーン。

2Rブランソン。ティルかなり消耗している。対してブランソンはあまり疲れない展開。

3R。パンチを入れるティルだがワンツーを入れたところで組み付かれる。しかしケージで引き剥がすと離れ際に蹴りを入れた。ティルこのラウンドは組ませないことに徹底している。左がヒット。ブランソン効いたか。さらに左。組み付いてくるブランソンにティルはギロチンに抱えるが、逆にテイクダウンを許してしまう。倒された瞬間にスクランブルで脱出しようとしたが逃げ切れずマウント!ティルが亀になったところでブランソンチョーク!タップアウト!

逆転か?というところでテイクダウンしてフィニッシュ。ティルはギロチンに抱えずしっかりとタックルを切るべきだった。

37歳ブランソンは狂い咲きの5連勝。今回も安定の若手潰し。次は流石に上位ランカーだろうが、1~4位が相手なら、勝てばタイトルマッチが濃厚になる。それより上位ランカーの動向次第では直接タイトルマッチでもおかしくない。

現在ミドル級は王者アデサニヤとランキング1位のウィテカーの対戦が既定路線だが、オセアニアのロックダウンにより試合が組まれるのは年内は難しいという話がある。2位のコスタは3位キャノニアとの試合をファイトマネーの不満により拒否したが、10月に前回アデサニヤのタイトルに挑戦し判定負けした4位のヴェットーリと対戦予定。キャノニアはウィテカーに敗れたが、コスタの代役のケルヴィン・ガステラムに勝利。今のところ空いているのはキャノニアか。

タイトルとURLをコピーしました