UFC on ESPN+56:セミファイナル・マイケル・キエサ vs. ショーン・ブラディ

ウェルター級。キエサ6位、ブラディ14位。

ライト級でTUFを制したキエサだが、体格的にライト級への減量は無理があり、計量失敗を機にウェルター級に転向すると4連勝。ウェルター級が本来の階級だったようで、動きも格段に良くなっている。今年8月、ヴィセンテ・ルケに勝って5連勝としていればタイトル挑戦のチャンスもあったかもしれないが、得意のチョークを凌がれたところでダースチョークに捕まって一本負け。一本勝ちのほとんどが絞め技で、KO勝ちがキャリアで一回もないという生粋のグラップラー

ブラディは初のランカー挑戦がいきなり上位のキエサとの対戦に。ムエタイ柔術がバックボーンで、ここまでキャリア14戦・UFC4戦全勝。前回はジェイク・マシューズをテイクダウンして攻め、最後は肩固めで一本勝ち。8月にケビン・リーと対戦予定だったが負傷欠場している。最近のUFCはランキングが近い者同士がマッチアップされることが多いので、ここまで下位と上位の対戦が組まれるのは珍しい。

ジャブで牽制するキエサだが、前に出した手がアイポークになりタイムストップ。再開。右のダブルを打ち込むブラディ。が、またキエサのアイポーク。再開。キエサのミドルをキャッチしたブラディがタックルへ。テイクダウン。バックに回る。ケージ際で立ったキエサ。正対。すぐにまたタックルに入り倒したブラディ。ハーフバック。しかしまたケージ際で立つと正対したキエサ。離れる。キエサの左がヒット。両者スタンドでは間合いに入らないままホーン。

1Rブラディ。

2R。詰めていくブラディ。キエサのワンツーがヒット。ブラディ組み付いて四つに。テイクダウンすると背中を向けたキエサからバックマウント。仰向けの体勢。回転して逃れようとするが着いていくブラディ。キエサが逃れられないままホーン。

2Rブラディ。キエサはフィニッシュするしかない。

3R。キエサ飛び膝。受け止めたブラディがケージに押し込もうとするがキエサ離れた。距離を詰めたキエサ。パンチ連打がヒット!キエサまさかのパンチで形勢逆転。連打がヒットし効いたブラディ。アッパーから膝。ブラディタックルへ。スイッチを狙ったキエサだがテイクダウンされる。ブラディバックを狙う。立ったキエサだがブラディシングルレッグでテイクダウン。バックマウント。四の字バックに。足のロックが外れず逃げられないキエサだが、残り1分でケージを蹴って脱出。スタンドへ。パンチで攻めるキエサ。効いているがブラディタックルで凌ぐ。キエサ払腰でテイクダウン。ニアマウントからパウンド連打。ブラディ耐える。タイムアップ。

三者29-28でブラディが逃げ切り。

3Rにキエサのパンチで攻め込まれてピンチに陥ったブラディだが、なんとか逃げ切った。これで無敗のままUFC5連勝。ランキングも一気に向上する。しかしキエサの打撃にあそこまで苦戦するのを見ると、すぐタイトル戦線に向かうのは厳しいか。

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