【UFC ESPN10】打撃は互角もテイクダウン=総合力でフィーリが、ジョーダンに『?』なスプリット判定勝ち

<フェザー級/5分3R>
アンドレ・フィーリ(米国)
Def.2-1:29-28.29-28.28-29
シャルル・ジョーダン(カナダ)

試合開始直前に耳たぶにテープをするように指示されたフィーリ。まずジョーダンが左ハイから、ワンツーを振るう。左、右を繰り出すジョーダンに対し、フィーリが左のカウンターをヒット。ジョーダンの左ミドルが決まり、フィーリは右ハイを繰り出す。サウスポーから左を当てるジョーダン、フィーリは右ハイを続ける。ハイキックの応酬が見られ、ジョーダンはオーソに。すぐにサウスポーに戻したジョーダンの右ハイをかわしたフィーリが舌を出して挑発する。

そのフィーリが右ミドルを入れ、ジョーダンは小刻みに構えを変えるように。右を打って左に体が傾いたジョーダンに対し、フィーリが右ハイを狙う。さらにジョーダンのスピニングバックフィストを見切るフィーリだが、サウスポーに構えると左に左を合わせられダウンを喫する。パウンドは受けずにスタンドに戻ったフィーリは、ワンツーから右ハイ、組んでバックに回るとパウンドを入れ盛り返した。

2R、ジョーダンの右に屈むパンチを左で待ち受けるフィーリ。ミドルとハイが交錯し、ジョーダンが左ローを蹴る。ジョーダンがミドル、フィーリがハイという攻防が再現され、ジョーダンがワンツーを放つ。左に回りつつスピニングバックフィストを放ったジョーダンに、フィーリがサウスポーから左を届かせる。さらにワンツーを入れたフィーリが右フックをヒットさせる。ジョーダンも左を返し、サウスポーから両者が右を打ち合う。

殴られると殴り、蹴られると蹴り返す両者。高度なキックボクシングMMAが展開され、ジョーダンの右ローが決まるが、直後にフィーリがダブルレッグでテイクダウンに成功。すぐには離れたフィーリだが、ラウンドを取り返すことに成功した。

最終回、左フックを当て、左ハイを見せたジョーダン。フィーリがガードの上から右ハイを蹴り抜く。ローを蹴り合い、右ジャブから左のスピニングバックフィストを放ったジョーダンが、続く左ストレートをヒットさせる。右フックから右クロス、右ボディと圧力を増すフィーリに対し、ジョーダンがボディを入れる。パンチを見せ、ジョーダンがガードを固めるとフィーリが見事なタイミングでダブルレッグを決める。背中を譲ったジョーダンは、立ち上がり際にスラムを許す。フィーリはジョーダンを開放して、打撃の間合いへ。

ポイントを取られたジョーダンが右から左、さらに右を当てる。フィーリのハイに、ローから右を返したジョーダンは右ジャブから左、右フックを連続で決める。右フックにテイクダウンを狙ったフィーリ、ここはジョーダンがケージを利して耐えるも、最後の30秒でダブルレッグからバックを許す。後方からパンチを入れたフィーリが、総合力でジョーダンを上回り、ジョーダン自身が驚きの表情を浮かべた──スプリット判定勝ちを手にした。


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