ライトヘビー級。UFCでは非常に珍しいロシア人対決。
レスリング・ボクシング・スポーツサンボがバックボーンのアンティグロフはキャリア27戦で判定決着は一度のみ。UFCでもデビューから2戦はテイクダウンしてからチョークで一本勝ちしていたが、そこから3連敗。2戦続けてKO負けを喫すると、前回は7月のアブダビ大会でポール・クレイグと対戦。テイクダウンからパウンドを打ち込んでいたが、下攻め得意のクレイグの三角に捕まってタップ負け。
7月のアブダビ大会でUFCデビューしたグリシン。2018年・19年と2年続けてPFLに出場し、無敗だったが、決勝トーナメントではドローだったものの規定により勝ち上がれず。UFCデビュー戦は直前の代役だったため、階級上のヘビー級でマルチン・ティブラと対戦したが、テイクダウンを奪われる展開で判定負けした。
かなり腹回りが緩めのアンティグロフ。四つに組むとケージに押し込み肩パンチ。離れたがまたパンチで飛び込んで押し込み。押し込んで膝。肘で引き剥がしたグリシン。ロー。さかんにスイッチするグリシンをプレスしていくアンティグロフ。両者手が出ない。アンティグロフがパンチから四つに組むが引き剥がしたグリシン。前蹴りが顔面にヒット。ホーン。
1Rアンティグロフ。両者手が出ないが、特にグリシンは打撃のヒットが一桁。
2R。組みに行ったアンティグロフがスタンドでバックを取る。そのままグラウンドに持ち込もうとする。膝をついたグリシンにバックから膝。正対しようとしたグリシンから尻クラッチしてテイクダウン。しかし勢いよく叩きつけすぎて下に。すぐ立つアンティグロフだが逆にバックを取られる。打撃を入れるグリシン。離れて立った。今度はグリシンがタックル。アンティグロフは苦し紛れのギロチン。外されてマウントを取られる。グリシンパウンド。ケージを蹴って反転しようとするアンティグロフだが返せず。グリシン頭部に肘連打。なんとか抜けて立ったアンティグロフ。前に出るとパンチを打ち込むが、グリシンも打ち返すとクリンチ。放してパンチを入れる。顔面に連打が入る。ブロックの上から打たれ続けるアンティグロフ。レフェリーストップ。
ブロックの上から殴られていただけなのに止められたアンティグロフはかなり不満げ。残り2秒だったし止める必要性は薄かったように思うが。